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「AQUOS R9」「AQUOS wish4」インプレッション - デザイン一新でシャープが自信作と語るその実力をチェック

マイナビニュース / 2024年7月3日 19時26分

そうして2年程度でデザインの大幅刷新となった「AQUOS R9」ですが、5月の発表以来、日本だけでなく海外の反応も良好だと小林氏は言います。三宅氏が示した最初のデザインスケッチでは小林氏もしっくりきていなかったものの、最終的な製品はかなり気に入り、毎日使っているそうです。

今回「AQUOS R9 pro」の投入はなかったものの、「pro」シリーズは「やめていない」と小林氏は強調しています。とはいえ、今回のデザインは、カメラを中心に据えたハイエンドスマートフォンの「pro」シリーズとの統一感が難しいのではないかという印象も受けました。

仮に次の「pro」シリーズも1型センサーと大型レンズを搭載した場合、やはりカメラを片側に寄せたデザインはバランス的にも難しいように見えます。通信事業本部パーソナル通信事業部事業部長の中江優晃氏は、「ああ、そうやってきたのか、というような製品に仕上げていきたい。乞うご期待ですね」と話していました。

○進化した機能

これまで、大型のカメラ部が放熱の役割も担っていましたが、新たにベイパーチャンバーを搭載したことで放熱性能が大幅に向上。カメラ部からの放熱をしなくても温度をさらに下げられるようになったため、デザインの自由度が向上したということもありそうです。

こうしたデザインの刷新だけでなく、機能面でも新機能が搭載されています。搭載されているSoCはSnapdragon 7+ Gen 3ですが、この「+」がついたSoCの性能はかなり高いそうで、最上位のSnapdragon 8シリーズと比べても十分なパフォーマンスを発揮できるそうです。

AI性能も高く、カメラにおけるセマンテックセグメンテーションの搭載や生成AIを活用した伝言アシスタント機能を搭載しました。ただし、オンデバイスAIによる音声のテキスト化と要約はリアルタイムに実行することはできず、伝言アシスタントも生成に1分ほどの時間を要するのはSoCのパフォーマンスによるものとのことです。
セマンテックセグメンテーションの解説

伝言アシスタント機能

「料理の影を消す」機能

ディスプレイ輝度の向上

落下試験

オートフォーカスの追尾

「AQUOS wish4」の暗所でのAF性能の向上

なお今期の「AQUOS」は、昭和の名優として知られて若くして亡くなった松田優作氏をアンバサダーに起用。AIやモーションキャプチャー、3DCGといった最新技術を駆使して現代に蘇らせました。「かっこいい武骨な部分と、お茶目でかわいい部分の両方を持ち合わせていた。それをブランドイメージに重ね合わせた」ということで、今後交通広告を含めて各所で起用していく考え。なお、制作にあたっては松田優作氏の遺族である松田美由紀氏に何度も監修してもらったそうです。

小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら
(小山安博)



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