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スポンジは使い捨てずにリサイクル、3Mが再資源化で目指す循環型社会の実現

マイナビニュース / 2024年7月4日 15時51分

画像提供:マイナビニュース

我々の身近にあり、食器洗いの必需品であるキッチンスポンジ。そんなキッチンスポンジにはさまざまなサイエンスが詰まっているという。そんなサイエンスの塊であるキッチンスポンジの製造・販売を手掛ける3Mの日本法人であるスリーエム ジャパンが、キッチンスポンジのリサイクルに関する取り組みについての説明会とキッチンスポンジにまつわるトークセッションを開催。サイエンスとしての視点を踏まえたキッチンスポンジの効率的な使い方を通じたサステナブルな社会の実現に向けた道筋を示した。
キッチンスポンジの正しい使い方と秘められた3つのサイエンス

皆さんはキッチンスポンジを使うとき、例えば2層式のようなざらざらとした硬い面と、ふわふわとした柔らかい面がある場合、どちらを食器を洗う際に使うだろうか?

筆者は食器に傷がつきそうだと感じいつも柔らかい面で洗っていたのだが、これは間違った使い方だという。ここに1つ目のキッチンスポンジのサイエンス、「不織布のサイエンス」が隠されている。不織布とは、織ったり編んだりしないで作られた布で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大時に必要性が高まったマスクにも使われている。そのほか研磨材、薬品や油の吸収材、車の吸音材、床掃除用のフロアシートなどさまざまなところで使用されており、3Mでも不織布の技術を多くの製品に活用してきたとする。

では、同じ不織布というカテゴリに括られるキッチンスポンジとマスク。果たしてこれらは同じようにフライパンにこびりついた汚れを落とすことができるのだろうか?

もちろんマスクで、こびりついた汚れを落とすことは難しい。ここでポイントになるのがキッチンスポンジには、繊維が複雑に絡み合った構造がばねのように伸び縮みする「スプリング効果」が採用されているということ。この構造が食器の凹凸部や溝にたまった汚れに繊維が届く仕組みとして働くことになるわけだが、この構造が取り入れられているのが、ざらざらとした硬い面の方となる。

筆者のように食器に傷をつけたくないと考える人は、2つ目のキッチンスポンジのサイエンスである「研磨剤」と、3つ目のキッチンスポンジのサイエンスである「接着剤」について考えてみると良いという。

研磨剤とは、紙やすりなどに使われている、削ったり磨いたりするための硬い粒や粉のことで、キッチンスポンジのパッケージには通常、研磨材のあり/なしが表記されている。

研磨材ありのキッチンスポンジは、繊維に研磨粒子が接着剤でつけられているため、より頑固な焦げ付き汚れを落とすことができる一方で、研磨材なしのキッチンスポンジはグラスなど、傷つけたくない食器を洗う際に向いているという違いがある。

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