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缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第317回 何より米がウマい! 使命を帯びて生まれてきた高知の玄米パエリア缶

マイナビニュース / 2024年7月5日 13時6分

画像提供:マイナビニュース

缶詰博士の黒川氏によると、缶詰業界では技術的なブレークスルーが次々と起こっているそうです。今回紹介するパエリアの缶詰もそのひとつで、これまでにない革新的な技術が使われているそう。

「米の粒が立っていて、箸やフォークが抵抗なくすっと入る。こんなごはん缶詰は今までなかった!」

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使命を帯びて生まれてきた

世の中にはいくつもの缶詰があるが、その中には使命を帯びて生まれてきたものがいる。

あるものは家事負担を減らすために。またあるものは酒のつまみのために(これも大事)。そして今回の「鰹と海鮮たっぷりの土佐流・玄米パエリア」は、高知県の米農家を応援するために生まれてきた。

消費量の減少や働き手の高齢化などで、米の生産者は減る一方であります。高知県も例外ではなく、とくに山間では耕作を放棄する農家が多いそうな。

そこで同県の「黒潮町缶詰製作所」は、地元の米を使った缶詰を造ることにした。農家の収入の一助とするほか、抜群においしいものが出来れば、米の魅力を再認識してもらえる。そのために約5年を掛けて開発したそうだ。

米はアルデンテ状態

フタを開けてまず思うのは、このパエリア缶は具が豊富ということ。カツオにイカ、ホタテ、パプリカが乗っていて、それぞれが大きく存在感がある。カツオを使っている点がいかにも高知らしい。

その下に見えるのは高知県産の玄米だ。玄米は白米と比べて食物繊維が約4倍、ビタミンB1が約8倍と栄養豊富。高温&高圧で加熱する缶詰に使っても、粒の形がしっかり保てる利点もある。

なので、今どきのごはん缶詰はほぼ玄米が使われているけど、この玄米パエリア缶はさらに先を行っている。米粒同士が固まっていないので、箸やフォークがすっと入るのだ。

詳しくは明かせないが、この缶詰は斬新な発想による技術革新が行われている。米粒自体も軽い歯応えのあるアルデンテ状態に仕上がっており、確かにパエリアらしい食感が味わえる。これはすごいことだ!

専用パエリア鍋も売ってます

この缶詰は常温のままでもおいしい。例えて言えば、お店のパエリアを持ち帰り、翌日に冷めたのをそのまま食べている感じだ。

イカと香味野菜を合わせて焼いたものが味のベースになっていて、その香ばしいソースが米に染みこんでいる。全体から香るのは焼いたイカの匂いとガーリックで、その中にセロリとサフランが上品に香る。香辛料のピリ辛もあり、メリハリのある味付けだ。

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