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恋愛にまつわる実際の殺人事件をモチーフにドラマ化…長江俊和監督が語る“リアル”な物語の魅力

マイナビニュース / 2024年7月5日 20時0分

では、前作『アイゾウ』との違いはどこにあるのだろうか。

「『アイゾウ』は題材となる事件を明確にして、ある程度事実に沿って作っていったんですが、今回の『REAL』では元になった事件を軸に、違う事件からもヒントを得たりと、事件を明確にしない作りにしました。あと前回は、事件によっては、記事や資料があまりなくて、事実関係がよく分からないということもあったんです。ですが今回は、映像化した場合のリアリティを追求する上でも、エンタテインメントとして仕上げる上でも大胆に脚色をしていったので、そういった点も違う部分だと思いますね。確かに『アイゾウ』から発展した企画ではあるんですが、それについては一旦忘れて、一つの刑事のバディものとして、『アイゾウ』のことは考えずに作りました」

○全てのフィクションが、実は事実を元に作られている

ドラマにすることで“リアル”な部分が逆にウソ臭く見えてしまう点も出てくる。そのさじ加減の難しさについては、「まず単純にこのドラマを見て面白いか面白くないか?ミステリーとして成立しているかどうか? というところに力点を置きました。だからウソ臭いんじゃないかとか、そう思う方もいるかもしれません。ですが今回は『REAL』というタイトルにも助けてもらって、本当にあったことを前提にインスピレーションを得て作っていったので、このドラマが本当にエンタテインメントとして面白く、興味深く皆さんに見ていただけるように工夫したつもりです。ですからドラマとしての面白さをぜひ楽しんでもらいたいですね」と強調。

続けて、「大きな話で言うと、ドラマはもちろん小説もそうですが、全てのエンタテインメントや物語は、実話が元になっているということがあるんです。さかのぼると、歌舞伎にしても、その当時の幕府のいざこざやスキャンダルを、形を変えて表現していたということがあるので、そういう意味で全てのフィクションが、実は事実を元に作られている。人間が生きていて、それを元にしたものを物語にするわけですから、そこにはモチーフとなる事実があるはずなんです。それは今回の企画の『REAL』につながるものだと思うので、そういう魅力をこの作品で感じてもらいたいですね」と呼びかけた。

そんなこだわりをもって作られた“リアル”には、主人公2人が所属している「恋愛感情のもつれによる犯罪特別対策班」というかなり説明的な名称にも隠されている。

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