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中小企業で働く20代、3割が「目標になる人がいない」…キャリアビジョンが見えない理由とは?

マイナビニュース / 2024年7月5日 16時44分

画像提供:マイナビニュース

あしたのチームは7月5日、国内中小企業の組織課題や実態の把握を目的に実施した「中小企業で働く20代のキャリア形成に関する意識調査」の結果を公表した。現在の職場でキャリアビジョンが見えていないと感じる人は60%以上で、キャリアの参考となる先輩社員や上司がいないと答えた人は全体の30%であった。

調査によると、20代の社員のうち、現在の会社で数年先のキャリアビジョンがほとんど見えていないと感じる人が32.0%、「まったく見えていない」と答えた人が28.3%と、あわせて6割以上の社員が将来のキャリアについて不透明さを感じていた。一方で、「はっきり見えている」人はわずか6.3%であり、「ぼんやりと見えている」と回答した人を含めても、キャリアビジョンを見据えて働けている社員は全体の39.6%にとどまった。

自身のキャリアビジョンが見えていない理由の 1位は「自身のライフプランが見えないから」(28.7%)と、個人のライフイベントを考慮したキャリア設計が重要視されている傾向があり、男性よりも女性の間でこの理由がより多い(男性 23.8%、女性 32.7%)。次に多かった理由は「先輩社員や上司を見て希望が持てないから」(24.9%)で、先輩や上司の姿を見て会社での将来に不安を感じる人が多いことが示された。続いて「キャリアについて相談できる相手がいないから」(22.1%)や、「自社のキャリアパスが公開されていないから」(20.4%)など、キャリアビジョンを描くための情報不足が課題として挙がっている。

自身のキャリアビジョンが明確である人が、その形成に役立った要因では、「上司との面談」が32.8%で最多。上司との相談や助言を通じて、自身のキャリアの可能性や選択肢を見出せたことが示された。2位は立場や境遇の近い同僚の話(26.9%)、3位は社内研修(26.1%)であった。

また、社内にキャリアの参考や目標にできる先輩社員や上司がどのくらいいるか聞いた結果、「1人もいない」30.0%が最多となり、20代の社員の約3人に1人が社内に参考や目標になる先輩社員や上司がいないと感じていることが明らかになった。特に自身のキャリアビジョンが見えていないと回答した人の中では、この割合が44.2%に上昇している。また、キャリアビジョンが見えている人に比べて、参考や目標になる先輩社員や上司が少ない傾向がある。

これまでの設問で20代のキャリアビジョンの前提として「自身のライフプラン」があること、生き方・働き方のダイバーシティが世間に広まって以降の社会人世代であることなどから考えると、社内の“ロールモデル”はもはや機能しておらず、生き方に憧れたり共感したりするような存在はSNSなどの社外にいて、社内には求めていないことが考えられるという。

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