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知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第172回 ソフトバンクからフルラインアップの販売を実現したモトローラ、今後の成長の鍵は

マイナビニュース / 2024年7月8日 15時22分

そしてmotorola edge 50s proをソフトバンクが取り扱ったことで、モトローラ・モビリティはエントリークラスの「g」シリーズからミドルクラス「edge」、そしてフラッグシップの「razr」シリーズまで、主要なターゲットをカバーできるラインアップをソフトバンクから販売できるようになった。ソフトバンクがこれだけのラインアップを扱うメーカーはそれほど多くはないだけに、両社の関係がとても密になっている様子を示していることは間違いない。

○ソフトバンクよりハードルが高い大手2社

そしてこのことは、モトローラ・モビリティの販売に大きな影響を与える可能性が高い。同社の発表によると、2023年における日本での出荷台数は前年比で135%の伸びを示すなど、非常に好調だったというが、そこに影響しているのはソフトバンクから2機種の端末が販売されたことだ。moto g53y 5G、motorola razr 40s共にソフトバンクとの連携施策によって非常に安い価格で購入できたことから、それが販売の拡大に大きく貢献したことは確かだろう。

ただ2023年は、売れ筋となるミドルクラスのmotorola edge 40をソフトバンクに供給できなかった。motorola edge 40はIP68の防水・防塵性能やFeliCaに対応するだけでなく、日本のユーザーの声を取り入れ片手でも持ちやすい横幅とホールド感の実現にこだわるなど、日本のユーザーを強く意識した設計がなされており携帯大手への供給を強く意識した様子がうかがえるのだが、にもかかわらず販売はオープン市場向けのみにとどまっていた。

それだけに2024年、穴があったミドルクラスをmotorola edge 50s proで埋めたことが、同社の販売を大きく伸ばす要因となることは確かだろう。ソフトバンクもmotorola edge 50s proの販売に際して、超高速の急速充電に対応した「神ジューデン」ブランドを付与し、なおかつ端末購入プログラム「新トクするサポート(バリュー)」を適用することにより、1年での端末返却が必要ながら実質12円で購入できるなど、販売面での積極的な協力打ち出している様子がうかがえる。

さらに今後は、フラッグシップのrazrシリーズの投入も期待され、それが同社の販売を押し上げる可能性がある。モトローラ・モビリティは2024年6月に、razrシリーズの新機種「motorola razr 50」「motorola razr 50 Ultra」の発売を発表しており、順当にいけば2023年の「motorola razr 40」シリーズ同様、日本でも発売されるものと考えられる。

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