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監視すべきアウトソースベンダーにまつわるリスク 8選

マイナビニュース / 2024年7月11日 11時31分

これらの規制に準拠しない場合、通常は多額の罰金が課されるため、ベンダーのサイバーセキュリティコンプライアンスへの取り組みが規制要件と合致していることを確認することが極めて重要です。定期的な監査と評価を通じて継続的なコンプライアンスを確保することも含まれます。

さらに、組織は自社に適用される可能性のある業界特有のコンプライアンス要件についても認識しておく必要があります。ベンダーが業界特有の規制に遵守していることを確認することは重要です。ベンダーのサイバーセキュリティコンプライアンス戦略を定期的に見直し、更新して、規制環境の変化を反映させていくことが求められます。
(4)環境・社会・ガバナンス(ESG)リスク

このリスクは、環境への影響、資源の使用、従業員の待遇、その他の持続可能性への取り組みに関して、組織が定めた規律や方針にベンダーが従わない場合に発生します。

サードパーティベンダーがESGプロトコルに適切に遵守していない場合、人権侵害やサプライチェーンマネジメントの不備によるコンプライアンスリスク、事業継続への脅威などの影響を受ける可能性があります。

ESGリスクを効果的に管理できなければ、特に責任あるビジネス慣行に対する認識や要求が高まる中、社会的評価が低下し、ビジネス損失の可能性が出てきます。企業はベンダーのESG実践について徹底的な調査を実施し、自社のESG目標や基準との整合性を確認することが重要です。
(5)風評リスク

企業に対する社会的評価に関わるリスクです。サードパーティベンダーに関しては、下記のような内容が原因で評判を損なう可能性があります。

会社の基準に合致しない取引
過失やデータ漏洩による顧客情報の紛失や漏洩
法律や規制の違反

企業の評判は、構築するのに長期間かかる重要な資産であるにもかかわらず、一瞬にして損なわれる可能性があり、広範囲に影響を及ぼす可能性があります。サードパーティベンダーへの徹底的なデューデリジェンスと継続的なモニタリングを実施し、その行動が自社の価値観や基準に合致していることを確認することが不可欠です。


(6)財務リスク

このリスクは、サードパーティベンダーが、組織が設定した財務実績要件を満たせない場合に発生し、過剰なコストと収益の損失という2つの主な形態があります。

過剰なコストは、組織の財務の健全性に大きな影響を与え、収益性の低下や運営コストの増加につながる可能性があります。対処しなければ、企業の成長を妨げ、過剰債務につながる可能性があります。

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