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『虎に翼』と『月曜から夜ふかし』が“番組好感度”1位に 納得感の一方でモヤモヤを感じてしまう理由

マイナビニュース / 2024年7月10日 11時0分

ただそれでも、スポンサーにとってはいい目安に、制作サイドによってはいい励みになることは確かだ。

●イメージの重要性が飛躍的にアップ
そもそも世間の人々にとっては、さまざまな番組のジャンルがある中、「調査結果がドラマとバラエティの2つに絞られている」ことに疑問を抱く人もいるのではないか。

もちろん、「視聴率と配信再生数が高い」という事実はあるが、その本質は「各局が稼ぎたいのも、スポンサーが提供したいのも、ドラマとバラエティだから」ということだろう。この2ジャンルでテレビ局は視聴率と配信再生数を狙うのはもちろんだが、局全体のイメージアップやブランディングにもつなげていきたい。一方、スポンサーは視聴率と配信再生数の高さにとらわれすぎず、イメージのいい番組を選んで企業や商品のイメージアップやブランディングにつなげていきたい。

ネットの普及で自由に発言するなど個人の影響力が高まった今、視聴率や配信再生数というデータと同等以上に、テレビ局や企業・商品のイメージが重要になっている。つまり「どれだけ見られているか」だけではなく、「どれだけイメージがいいか」も同じくらい重要という時代になったということだろう。

ビデオリサーチによるコンテンツカルテは、今回公表された番組好感度のほかに、認知度、視聴頻度、視聴経路、イメージなどをまとめた評価と、出演者や企画内容など各項目のクリエイティブに関する評価で構成されているという。さらに、テレビ番組だけでなく動画配信も含めたコンテンツ全体を比較できるようになったほか、調査回数を年2回から4回に、調査サンプル数を約800から約2,000に拡大するなど、かなり力を入れた取り組みと言ってよさそうだ。

特にテレビ番組同士だけではなく、配信オリジナルコンテンツとの比較が可能になり、それぞれの強みや評価の上下動などが把握できるようになったことは大きな進歩。それ以外でも、「この番組はテレビで見られているのか、それとも見逃し配信サービスで見られているのか」「それは視聴習慣によるものなのか、それとも偶然見たのか」などの詳細も把握できるという。

ひいては、視聴者のプロフィールや生活習慣などに関するデータとかけ合わせることで、より番組のポジショニングがクリアになる。いずれにしてもスポンサー企業にとっては効率のいい提供が可能になるだろう。

○テレビ局に都合のいいデータ公表

コンテンツカルテによってスポンサーは、「視聴者にその番組における提供企業として認知されているのか」「それによってどんなイメージを与え、どんな効果を得られているのか」なども知ることができる。

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