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『虎に翼』と『月曜から夜ふかし』が“番組好感度”1位に 納得感の一方でモヤモヤを感じてしまう理由

マイナビニュース / 2024年7月10日 11時0分

これまで「この番組のスポンサーはこの企業」という印象のひも付けが弱く、その認知や効果はあいまいにされてきた。しかし、もはやそのようなスタンスがスルーされない時代になり、テレビ局にはスポンサー企業が認知や効果を明確に把握できるような工夫が求められていくだろう。

「良くも悪くも各番組の具体的な評価が可視化されるようになった」という点で、スポンサー企業にとって「コンテンツカルテ」はメリットの大きいサービス。また、今回のように「ドラマとバラエティのベスト5」という良いところだけを抽出してニュース化することで、テレビ局にとっても番組のイメージアップやブランディングなどのメリットが得られる。

一方で「視聴者不在」という感が否めないのも事実。営業的な調査でありデータであれば問題ないのだが、外部に公表していくのであれば、都合のいい「ドラマとバラエティのベスト5」だけで納得してもらうことは難しいだろう。

さらに、各自が思う好感度とのズレも、テレビへの疑問や不信につながりかねない危うさを感じさせられる。例えば、今回の結果でも「何でこの番組が入っていてこの番組が入らないのか」「本当にこの番組の好感度が高いのか」などと感じた人は多かったのではないか。

個々の好みが細分化され、多様性の尊重が求められる今、「ドラマとバラエティのベスト5だけを公表」というやり方は時代に合っているようには見えない。実際、テレビ業界に対する世間の目は厳しく、リリースに対して「自分たちの都合で情報操作をしている」などとみなす人も少なくないだけに、データを公表するならできるだけ透明性の高い形を選ぶべきだろう。

木村隆志 きむらたかし コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月30本のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組にも出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』など。 この著者の記事一覧はこちら
(木村隆志)



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