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パナソニックのナノイー、夏に増える過敏性肺炎の原因カビの抑制効果を確認

マイナビニュース / 2024年7月9日 18時20分

画像提供:マイナビニュース

パナソニックは6月25日、大阪公立大学 名誉教授の向本雅郁氏の監修の下、過敏性肺炎の主な原因となる「トリコスポロン」をはじめとする3種のカビに対するナノイー(帯電微粒子水)の殺菌効果を確認したことを発表した。

カビは増殖の過程において我々の目に見えないほど小さな「胞子」を空気中に放出することが知られており、水回りだけでなく、玄関やリビングなどさまざまな生活空間の空気中に生息している。そのため我々は無意識のうちに空気中のカビを吸入していることになる。

過敏性肺炎は、こうしたカビが空気中に放出する胞子を繰り返し吸い込むことで発症する病気で、主にせきや発熱などの症状が現れる一方で、住宅などカビ胞子を吸入しうる環境にいる時のみ症状が現れ、屋外では無症状になる、風薬が効かないなどといった特徴を持っている。

症状が風邪やウイルス感染症に似ていることから、調査した患者の7割は、風邪など別の病気と診断された経験があるなど、診断も治療も難しいため、それぞれ3カ月以上かかるケースも多いといわれているほか、米国の死因統計によると過敏性肺炎による死病者数は年々増加しているという。

この過敏性肺炎のうち7割を占めるとされる夏型は、湿度の高6月ころから8月ころにかけて患者数が増加していきピークを迎えることが知られている。また、発症しやすいのは日ごろ自宅にいることの多い40~50代の女性(専業主婦)とも言われており、同社が一般家庭のリビングの空気を採集し、カビが生えるかをどうかの確認を行った調査でも、対象の62.5%の一般家庭から過敏性肺炎の病原カビが検出されたとしている。

同社は、これまでナノイーにおける効果検証として、家の8大カビである、ハウスダストに含まれる主なカビ「コウジカビ(Aspergillus)」、「クロカビ(Cladosporium)」、「ススカビ(Alternaria)」、「アカカビ(Fusarium)」、「アオカビ(Penicillium)」、「カワキコウジカビ(Eurotium)」、風呂場に分布している「黒色カビ(Stachybotrys)」、土壌に存在する「ケカビ(Mucor)」に対する成長とカビアレル物質の抑制効果、ならびに有害なカビ3種である「クロカビ(Cladosporium sphaerospermum)」、「ユミケカビ(Absidia corymbifera)」、「赤色酵母(Rhodotorula rubra)」への不活化効果のメカニズムの一部解明などを行ってきた。

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