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名言ななめ斬り! 第80回 SNSで留学記が大バズりした彬子女王「生まれて初めて一人で街を歩いたのは、日本ではなくオックスフォードだった」-才と知性で前例を打ち破る女性皇族

マイナビニュース / 2024年7月10日 8時25分

学位授与式に参加するために渡英しようとした彬子さまに対し、東日本大震災から二か月しかたっていないこともあって、宮内庁から「いくら学術的な式とはいえ、お祝い事のために皇族が海外に行くのはいかがなものか」と、やんわり「行くな」と言われたそうです。計画停電など、暗い話題が多い時期でしたから、宮内庁も彬子さまがいわれのない批判にさらされることを危惧したのだと思いますが、博士号取得を“道楽”と思っていなければ、こんな言葉は出ないのではないでしょうか。あきらめそうになる彬子さまに「イギリスに行け」と背中を押してくださったのは、お父さまである寛仁親王だそうです。「一世一代、一生に一度の大事な儀式なのだから、出席しないと後悔する。出てくるかもしれない雑音は、自分が文書発表でも記者会見でもして抑えるから、安心していってこい」とお言葉をかけてくださったそうです。

また、インビテーションスチューデントとして渡英する際は、オックスフォード留学の先輩である皇太子さま(当時)と雅子さまが彬子さまを東宮御所にお茶にお招きになったそうです。彬子さまがおひとりで東宮御所に伺うのは初めてだったそうで、ご夫妻が「わざわざ」彬子さまをお招きになったことがうかがえます。皇太子さまはご自身の経験を披露され、「必ずいい経験になるから楽しんでいらっしゃい」と励ましてくださったそうです。
○学問は、皇族にとって唯一許された自由と平等?

皇太子さま、そして寛仁親王はなぜにここまで、留学を推すのか。それは、学問と言うのは皇族方に唯一許された自由と平等だからのような気がするのです。学問の世界では、皇族方も一般人も同じルールが適用されます。彬子さまは博士論文に挑戦するうちに、求められていることが「論理的に物事を考える、それを証明する」ことにお気づきになります。そして、皇族という難しいお立場にあるからこそ、「論理的に考えられる」ことが、ご自分の人生を豊かにすることを寛仁親王も天皇陛下もご存じだったからではないでしょうか。

美智子さま、雅子さま、紀子さまと民間からお輿入れされた妃殿下たちが、それぞれ苦労されたことはみなさんご存じだと思いますが、私は内親王や女王という、生まれながらの女性皇族も生きづらいのではないかと勝手に推測してしまいます。公務優先のため、職業選択の自由はなく、 これまで公務をしていたのに、結婚したらそのキャリアをもぎ取られて、一般人とならなければならない。それでは、一般人となるから自由に結婚してもいいのかというとそんなことはなく、結婚相手は非の打ちどころのない人でなければ、やいやい言われてしまう。本当に難しいお立場だと思います。

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