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オラクル三澤社長、2025年度の事業戦略を説明 - 国内への投資も順調

マイナビニュース / 2024年7月10日 12時56分

あわせて、サイバーセキュリティ、地政学のリスク、自然災害の観点から、企業は事業継続性を高めることが必須となっているという。三澤氏は、「レジリエンスにおける最大の課題はセキュリティへの対応だが、ほとんどの脅威は事前の防御が可能」と述べた。

三澤氏は、大規模な基幹システムを同社のクラウドプラットフォーム「Oracle Cloud Infrastructure 」によって刷新した顧客として、日立建機を紹介した。

同社はVMwareによる仮想化環境上の約500のアプリケーションサーバと約100のデータベースを「Oracle Cloud VMware Solutions」と「Oracle Exadata Cloud Service」に移行した。

三澤氏は日立建機のプロジェクトについて「われわれはいい仕事ができた」と述べ、成功のポイントとして、テストにおいてクラウドのメリットを最大限生かせたことを挙げた。

「通常、オンプレミスからオンプレミスの移行においては、テストに時間とコストがかかる。しかし、クラウドならオンデマンドで環境を構築し、何度もテストをしてリスクを抑えられる。これまでのオンプレからオンプレへの移行では考えられなかったクオリティのテスト環境を実現できた」

また、三澤氏は「クラウドへの移行により、日本の基幹システムの“塩漬け問題”からも解放され、インフラ更改という概念がなくせる。インフラのインテグレーションというビジネスが縮小され、最後はなくなるだろう。クラウド移行により、これだけのメリットが出ることに顧客が気づいてしまった。こうした動きはIT業界を変えるだろう」と、基幹システムのクラウド移行がもたらすインパクトを語った。

さらにここでさらに注目すべきは、VMware環境のクラウド移行だ。先般のBroadcomがVMwareを買収したことで、永久ライセンスの販売終了が発表され、市場は混乱している。

三澤氏は、「Oracle Cloud VMware Solutionsは、オンプレミスのVMware環境をそのままクラウドに移行し、オンプレミスと同じ運用が可能。価格も複数年にわたり固定。他のハイパースケーラーのソリューションとの違いは管理者権限をユーザーが持てること。メンテナンスウィンドウをユーザーとパートナーがコントロールできるので、基幹システムと相性がよいことをわかってもらえる」と述べ、同社のVMwareソリューションのアドバンテージを示した。

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