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オラクル三澤社長、2025年度の事業戦略を説明 - 国内への投資も順調

マイナビニュース / 2024年7月10日 12時56分

「脱VMwareという話が出ているが、基幹システムで利用されているVMware製品から脱却することは簡単なことではない。これまで脱オラクルという話もあったが 多くの顧客がオラクルを使い続けている。われわれは続VMwareを支援する」と、三澤氏はVMwareユーザーを支援する姿勢を明らかにした。
○お客様のためのAIを推進

一方、「お客様のためのAIを推進」の実現に向けては、以下3点に取り組む。

圧倒的なGPU環境を日本のAIに提供
エンタープライズ向け生成AIソリューションの展開
SaaSに組み込まれたAI活用を推進

○GPU環境

同社は、NVIDIAのH100 Tensor コア GPUを1万6384まで拡張可能であり、NVIDIA B200 TensorCore GPUは6万5536まで拡張可能の予定としている。三澤氏は、「GPUを提供している企業は多いが、GPUにより1万、2万の巨大なクラスタを組める企業はマイクロソフトとオラクルしかいない」と述べた。

さらに、三澤氏は、同社がマイクロソフトに対するアドバンテージを持っていることを示した。「巨大なクラスタを組むとき、マイクロソフトはInfiniBandを使うが、われわれはEthernetで組める技術を持っている。そのため、われわれのGPUクラスタはコストが安く、多くの生成AI企業に選ばれている」と語った。

○エンタープライズ向け生成AIソリューションの展開

三澤氏は、企業が生成AIを活用するにあたっては、「生成AIがあればいいという話ではない。顧客が持っている固有のデータを活用するためにRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)を作る必要がある」と述べた。

こうした企業が生成AIを活用する上での課題を解決するため、同社は、あらゆるデータを一つのデータベースで管理するマルチモーダルプラットフォーム「Oracle Database 23ai AI Vector Search」を提供している。

「AI Vector Search」により、特定の単語、ピクセル、データ値ではなく、概念的内容に基づいてドキュメント、画像、リレーショナル・データを検索することができる。

三澤氏は「生成AIのエンジンが使われるようになると、パフォーマンスの問題が出てくる。すでに多くの企業がRAGのパフォーマンスの問題に直面しているが、オラクルはRAGのパフォーマンスの課題に応えられる」と語った。
(今林敏子)



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