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モノのデザイン 第190回 SWITCHBOTのロボット掃除機「K10+」がファッション敏感層から注目されたワケ(後編)

マイナビニュース / 2024年7月24日 16時11分

画像提供:マイナビニュース

(前編から続く)

SWITCHBOTが2023年春に発売したロボット掃除機「K10+」。日本市場に向けて開発されたロボット掃除機で、標準的なサイズよりも直径が約10㎝コンパクトな本体でありながら、吸引と床拭き機能を備えた二刀流の製品として、評判を呼んでいる。

発売から約1年後となる今春に発売した、アパレルブランド「JOURNAL STANDARD FURNITURE」の完全監修によるコラボレーションモデルが再び話題だ。

前回に続き、同社 日本法人・国際本部日本事業部・プロダクトマネージャー/事業開発リーダーの北島祥氏に、ロボット掃除機本体以外の開発秘話や、コラボモデルのデザイン上のこだわりを語ってもらう。

標準で装備しているゴミ収集ステーションだが、ロボット掃除機本体サイズに合わせてもちろん小型化されている。北島氏は、苦労したエピソードとこだわりを次のように話してくれた。

「小型のロボット装置に合わせて全体のデザインがどのくらいに収まれば空間の圧迫感がなくなるのかとかそういった部分での検討はかなりありました。そうした中でも、特に注力したのは、ロボット掃除機の中のゴミを吸い込む時の空気の流れです。ロボット掃除機本体と同様に、ゴミ収集ステーションでも本体内のゴミを吸い上げるので、その一連の流れでもフィルターを通してゴミを外に出さずに吸い上げて、ホコリを含んだ空気を吸わせないような吸い上げ方を一番に考えました」

K10+のもう1つの特長として、動作音が静かな点も挙げられる。独自技術"SilenTech"により、清掃時の動作音の騒音レベルは50dB未満と約50%抑えている。

「K10自体が現時点で作れる、日本の環境に最適な最高の掃除機という目標を掲げて開発されました。日本市場に合うロボット掃除機というのを追求していく中で、2番目くらいの課題として挙がったのが音の問題でした」

小型でありながら吸引力は上げて、音を削減するというのは、物理的にはどれもが相反する要素だ。それを具体的にSilenTechという技術でどのように解決したのだろうか。北島氏は次のように解説してくれた。

「ロボット掃除機における音の原因の大部分は吸い込む際に発生するものです。そこで、まずは内部を風がスムーズに流れることによって吸引力を確保しました。そして、風がスムーズに流れることで、風が余計にぶつかったりもぜず、そのぶん低音になるという結果につながります。さらに、風の通り道に接する全部の部品に防音剤を使うといった工夫も施しています」

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