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モノのデザイン 第190回 SWITCHBOTのロボット掃除機「K10+」がファッション敏感層から注目されたワケ(後編)

マイナビニュース / 2024年7月24日 16時11分

音を抑える工夫は、もちろんゴミ自動収集ステーションにも通ずる。「風路を工夫して音を抑えています。空間は小さくても出口を大きくして吸い上げると、そのぶん吸い込む力が強くなります。吸い込む時に風が壁にぶつかると、内部でつむじ風のような気流が発生し、それが空回りして吸引力がロスしてしまうんです。そこで吸い込んだゴミがそのままダイレクトにダストボックスに行き着くような空気の流れを作ってあげたりとか、研究をかなり重ねました」

外観のデザイン面では、今回、追加発売されたコラボモデルではカラーが最も議論を重ねた部分だそうだ。

「できるだけワントーンで、使う色もできるだけ減らして、シンプルだけれどもオシャレに見えるような色はどういう色なのかというのを先方とかなり協議しましたね。あえて主張しないデザインというのが、コラボモデルでのコンセプトなのですが、プロダクトとしてもともと機能としては完成していたものを、ライフスタイルに馴染むところでもう一段上のレベルで、色をはじめジャーナルスタンダードさんとの間でかなり協議を進めました。その中で、本当にさすがだなと思ったのは、もともと使われている素材のところも加味して色を選定された点。具体的には、上のプレートとその周りの部分で光の反射が微妙に違うのですが、上のプレートのほうが光が反射しやすいことからワンポイントとしてその素材の表情も生かした色の選定を進めました。カラー決定後は、ロゴの位置や大きさ、色など、なるべく主張しないようなデザインというのをかなり時間をかけて検討しました」

コラボモデルは、本体の性能や機能面は基本的にスタンダードモデルと同じ仕様だが、回転ブラシだけゴムブラシが採用されている。

「コラボモデルとしてのスペシャル感だったり、プレミアム感を付加するためです。毛+ゴムブラシは床と接触する際に撫でるようなペタペタした音が抑えられるのに対し、ゴムブラシはゴミの残留が少なくお手入れがしやすくなります。また、今回は色合わせにこだわりをもったコラボモデルでもあって、あえて統一感のあるゴム製ブラシを採用することにしました」

2022年7月に発売したS1/S1+を皮切りに、日本でもロボット掃除機市場に参入した同社だが、今後も新しいロボット掃除を順次発売していく意向だ。最後に、今後の展望を次のように語ってくれた。

「SのラインとKのラインがあります。前者はS1の次にS10を発売していますので、次は小型タイプのKのラインの新しい製品を予定しています。5月に発売したS10というのは、全自動給排水システムの搭載により、我々が目指しているIoTスマートホームデバイスやロボティックを取り込むというところに一歩踏み出した製品です。今後、我々が出していくロボット掃除機はもっとそうした方向にスピードを上げて行くことになります。SWITCHBOTが優れたロボット掃除機をつくれるというのは、S1/S1+、K10+である程度消費者にはお伝えできたと思っているので、これからは次のステージでの展開を加速していきます」
(神野恵美)



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