真夏はモバイルバッテリーや携帯扇風機の発火に注意を - NITEが呼びかけ
マイナビニュース / 2024年7月16日 13時6分
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は7月12日、モバイルバッテリー・携帯用扇風機・着火剤による事故を紹介し、注意を呼び掛けた。
○モバイルバッテリーの事故
モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を使用している製品は、熱(暑さ)が苦手。暑くなりやすいところや、直射日光が当たるようなところに放置すると、バッテリーが熱暴走して、発火に至るおそれがあるという。2021年8月には、自動車内に置いていたモバイルバッテリー付近から出火し、周辺を焼損するという事故が起きている。
日本自動車連盟(JAF)の試験によると、真夏の車内はかなり高温になる。車を離れるときは、モバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池を使用している製品を車内に放置しないことが大切。特に直射日光が当たっているとダッシュボードの上の温度は70度を超えることがあるという。なお、事故は真夏以外でも、天気の良い暑い日に発生しているため、真夏が過ぎた後であっても、車内放置は避ける必要がある。
○携帯用扇風機の事故
リチウムイオン電池を搭載した携帯用扇風機が普及しているが、外部からの強い衝撃で電池内部が破損すると、破裂や発火につながるおそれがあるという。 2020年08月には、充電中の扇風機付近から異音がして出火し、焼損するという事故が起きている。リチウムイオン電池が内部ショートして異常発熱し、焼損したものと考えられる。
外部からの衝撃で、リチウムイオン電池内部の正極、負極を隔てる絶縁フィルム(セパレーター)が破れ、ショートすることにより異常発熱が起こり、内圧が上昇して電池が破裂・発火する場合がある。落とすなど、強い衝撃を与えないよう、注意する必要がある。
強い衝撃を与えてしまった後に、充電が行われない、充電中にこれまでよりも熱くなった、外装が膨張し変形した、バッテリーパックが膨張したなど異常を感じた場合は、直ちに使用を中止して、購入店又は製造・輸入事業者の修理窓口に相談するようNITEは勧めている。また、このような異常が発生した場合は、発火、破裂などの事故に備え、携帯用扇風機を金属製の缶などの保管容器に入れて保管することが望まれる。事業者による必要な措置が取られるまでは、決してごみとして携帯用扇風機を廃棄しないようにとのこと。
万が一、発煙・発火したときには、消火器での消火や大量の水を掛けるなどして、被害の拡大を防ぐ。大きな火炎により対処が困難と判断した場合は、直ちに避難するとともに119番通報を。
○着火剤の事故
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