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窓辺の小石 第174回 逃走、テレメトリ

マイナビニュース / 2024年7月12日 20時15分

さて、このテレメトリだが、通常版(プレビュー版でない)Windows 11 Ver.23H2を使っているなら「設定 ⇒ プライバシーとセキュリティ ⇒ 診断とフィードバック」(写真01)で「一部」を無効にできる。無効にできるのは、オプションの拡張データやユーザー入力(手書き、タイプ)の診断データの送信程度で、ここからは「必須の診断データ」をオフにすることはできない。また、プレビュー版Windowsの場合、「オプションの診断データ」の送信をオフにすることができない。「必須」や「オプション」の診断データに関しては、Microsoftのサポートページに記述がある。

グループポリシーエディタを使うと、「コンピュータの構成 ⇒ 管理用テンプレート ⇒ Windowsコンポーネント ⇒ データの収集とプレビュービルド ⇒ 診断データを許可する」(写真02)でテレメトリを無効にすることができる。

残念ながら、この方法は、グループポリシーエディタのないHomeエディションでは使えない。Windowsのサービスで関係しそうなものは、diagtrackというサービス。以下のコマンドで情報を得ることができる。

Get-Service diagtrack | fl *

サービスなので、止めることは可能である。GUIのサービスでは、“Connected User Experiences and Telemetry”という名前である(写真03)。

このほかに、Telemetryと名が付くものとして、タスクスケジューラーに登録されているMicrosoft Compatibility Appraiserがある(Microsoft Compatibility Telemetryと呼ばれるプロセスが動く)。こちらは、「タスクスケジューラーライブラリ ⇒ Microsoft ⇒ Application Experience」にある(写真04)。こちらも無効にすることは可能だ。ただし、どちらもWindows Updateで元に戻される可能性がある。

筆者は、たいしたプライバシーではないのと、仕事柄、Windowsの挙動が変わると問題なので、設定で「オプションの診断データ」などをすべてオフにするに止めている。また、ブラウザの閲覧履歴(標準でGoogleやMicrosoftに送信される)などは、ブラウザーごとに別途設定する必要がある。

今回のタイトルネタは、マーサ・ウェルズ(Martha Wells)の「逃亡テレメトリ」(創元SF文庫。原題FUGITIVE TELEMETRY)である。すでに国内でも翻訳本が4冊になった「マーダーボット・ダイアリー」シリーズの一冊。特徴的な翻訳でもあったので、Kindleで同シリーズの原書のサンプル(買ってない!)を見てみたが、一人称代名詞は“I”だった。
(塩田紳二)



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