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工藤寛顕のいいものブックマーク 第6回 自分だけの音を組み立て、自分だけの音に出会う(#intimeASSYミーティング)

マイナビニュース / 2024年7月13日 8時30分

そんな参加者のお一人に、組み立てたイヤホンを見せていただきました。お話を伺ったのは「可愛い見た目で、可愛くない音」をコンセプトにして作ったという原田さん。周りの方が音楽に合わせてチューニングしている中で、自分の生活で一番触れている音を考えた時に「好きな人の声」が浮かんだそう。

好きな女性声優さんの楽曲やアニメの主題歌だけでなく、YouTubeで好きなVTuberの配信を観ながらチューニングしていったとのことで、「自分の好きな人の声を最大限良い音にして聴きたい」という意図が込められているそうです。実際に聴かせていただきましたが、主に女性の話し声やボーカルが近くでリアルに聴こえる反面、それ以外の音域はかなり抑えられているという、ものすごくピーキーな性能。た、確かにこれはある意味可愛くないというか、トガッた音作りだ……!

また「見た目」については、発色が強めなカラーもある中、明るめで淡い色味をチョイス。こちらも自分の好きなVTuberや声優さんのイメージに近いカラーになっており、良い音を楽しみたい、という思いがデザインにも込められているとのこと。リアキャップ(フェイスプレート)はASSYミーティング限定色のシルバーでそろえ、全体の印象をシャープにまとめ上げています。

こうした「好み全振り」な感じのイヤホンを作れるのがまさにASSYミーティングの魅力で、ましてや特定のVTuberの配信に特化したチューニングなどは製品化も難しいでしょうから、こうしたイベントならではのユニークな仕上がりがとても素敵でした。

地方に広がる“ポタオデイベント”の波

オーツェイドの渡部代表のXアカウントでも発信されていましたが、今回の札幌開催は今までと比べても当初の申し込み人数がやや少なく、無事にイベントが開催できるのか、という不安もあったとのこと。それでも開催に踏み切ったのは、渡部代表の「北海道でもポータブルオーディオのコミュニティが生まれていってほしい」という強い思いがありました。専門店やオーディオイベントが盛んな東名阪などと異なり、地方ではなかなかユーザー同士のコミュニティが生まれにくいのかもしれません。実際に今回のイベントも、当日までなかなか情報が回りにくかったようです。

その後は参加者も増え、2日間ともに盛況で終えたASSYミーティング。自らの手で組み立てたイヤホンから生まれた縁は、必ずや今後にもつながっていくことでしょう。近年では、人気ブランド・finalによるオーディオイベント「REB fes」など、地方開催のイベントも徐々に増えてきています。こうした流れが続いていって、ポータブルオーディオのコミュニティ全体がさらに盛り上がっていくことを、筆者もいちファンとして楽しみにしています。

そして、そんなASSYミーティングですが、今後もさまざまな場所で開催していきたいとのこと。皆さんもお近くで開催が決まったときには、ぜひ自分だけの「いいもの」を組み立ててみてくださいね。以上、お相手は工藤寛顕でした。

工藤寛顕 くどうひろあき ライター、作詞家。アイドルゲームの楽曲をより良い音で聴くためにポータブルオーディオに傾倒し、そのままオーディオ専門店のスタッフとなった経歴を持つ。現在は独立し、ポータブルオーディオを中心としたライティングや、生放送番組のMCなど、経験を活かした幅広い分野で活動する。 この著者の記事一覧はこちら
(工藤寛顕)



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