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山田祥平のニュース羅針盤 第446回 Galaxyがもたらす「AIフォン」の世界がタブレットやパソコンにも広がれば

マイナビニュース / 2024年7月16日 6時0分

これは今までありそうでなかった。同等のことができるものとしては「ポケトークライブ通訳」が知られているが、有料だし、クラウドサービスだ。だが、サムスンのものは、スマホが機内モードでも使える。これはもう、洋画のように世界に字幕がついている環境が得られる。すごく不思議でワクワクする。

1時間でも2時間でも、一方的にしゃべられる外国語が、あるいは、聞こえてくる異国の言葉が目の前のディスプレイにどんどん字幕表示される。会話モードは、こちらの言葉と、あちらの言葉をとっかえひっかえ認識するため、会話を開始する前にボタンをタップするなどの操作が必要で、ある程度の時間で認識が停止してしまう。でも、リスニングモードでは、いったん通訳を開始すると、何時間でも延々と外国語の通訳を続けてくれる。こういうのがほしかったという方も多かったはずだ。

また、会話といっても、相手のいう言葉に対してイエスとノー程度の答えで大丈夫な会話も多いはず。そういうときにもリスニングモードは役にたつ。

ただ、翻訳された字幕について、認識した音声結果やその内容の字幕データなどを保存することはできない。おそらく知的財産などを考慮してのことだと思われる。記録が必要な場合は、別途録音などをすることになるだろう。試してみたが、レコーダーアプリを使うと、通訳機能は停止してしまうようだ。

○AIの便利な機能は他メーカーのスマホでも実現してほしい

AIの便利な機能は、特にハードウェアの造作や特殊な仕様に依存しないのなら、サムスンのみならず、他のメーカーのスマホでも実現してほしい。おそかれはやかれ他社も追随することになるだろうが、競走し、競合し、切磋琢磨しながら、エンドユーザーにとってのAI利用が進んでいくといい。

もっともっとわかりやすいかたちでAIの活用についてエンドユーザーは知る必要があるし、それを知ることで暮らしはもっと豊かになるはずだ。

そのためにも最新のAIスマホを手にしたユーザーが、その機能を容易に発見し、役立てることができるようにするための工夫が必要だ。端末でのチュートリアルやガイダンスなどで見せようとしている態度は見てとれるが、今のままでは、機能が発見すらされずに使われずじまいになってしまう懸念もある。

そんな残念なことにならないように、YouTubeでチュートリアルシリーズを見せるなどの展開もあわせて考えてほしいものだ。

著者 : 山田祥平 やまだしょうへい パソコン黎明期からフリーランスライターとしてスマートライフ関連の記事を各紙誌に寄稿。ハードウェア、ソフトウェア、インターネット、クラウドサービスからモバイル、オーディオ、ガジェットにいたるまで、スマートな暮らしを提案しつつ、新しい当たり前を追求し続けている。インプレス刊の「できるインターネット」、「できるOutlook」などの著者。■個人ブログ:山田祥平の No Smart, No Life この著者の記事一覧はこちら
(山田祥平)



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