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最新研究で原因解明! 歯を磨いても「口臭がなくならない理由」を歯科医が解説

マイナビニュース / 2024年7月17日 10時2分

呼吸の影響を調査している「あいうべ協会」によると、本来呼吸は鼻で行うものですが口で呼吸をする人が増加して、現在の日本人は6~8割が口呼吸であると推測されています。

特にコロナ禍の期間にマスク生活が長かった時は、マスクの下では空気の通りが悪いので鼻呼吸では息が難しくなり多くの人が口で呼吸をするようになりました。その名残で、マスクを外した今も口呼吸が癖になっている人が多くいるのです。

口呼吸による弊害の一つとして、口の中が乾いて唾液の効果が発揮できないことがあります。

唾液には口腔内の洗浄効果や殺菌作用、免疫機能など様々あり、例えば自然と口呼吸になりやすく唾液の分泌量が減る就寝時は、口の中が乾燥し菌数は寝る前の30倍に増えます。
口呼吸が癖になると、このような現象が日中も起こるので一日中、細菌が増え続けます。その結果、虫歯菌、歯周病菌、口臭菌が増えて「生理的口臭」「病的口臭」の発生につながります。まさに日本人の口臭は現代病とも言えるでしょう。
人には見せられない口臭セルフチェック

自分の口臭を自分でチェックする方法は、ビニール袋に息を吐いて溜めてから鼻で臭いを嗅いで判定するのが一般的なのですが、これが案外に難しく著者もテレビ番組で何度かタレントさんに口臭チェックを試みましたが、自覚できる人はほとんどいませんでした。

そこで今回は目で見るチェック方法についてご紹介します。

生理的口臭は舌表面の汚れが原因でした。猫は舌がザラザラしているのでわかると思いますが、舌の表面には多くの突起があります。これにより、タンパク質(粘膜のカス)と細菌が混在した汚れが溜まりやすくなっています。

舌が汚れると本来の舌の赤みが見えなくなり、表面は白く見えたり灰色あるいは黒く見えたりします。汚れが長期間にわたって溜まり、汚れの層が厚くなると、色が濃くなる特徴があります。つまり色が濃いほど口臭は強いのです。

鏡の前で「ベー」と舌を前に大きく出して、ご自分で舌の色を確認してください。舌の中央部に本来の赤みが確認できない場合は、生理的口臭があり、ゆで卵のような臭いがしています。

病理的口臭の原因は歯周病でしたが、歯ブラシでの出血は歯周病の症状の一つなので、出血=歯周病になっているので病的口臭があると判断してください。

歯周病での出血は見られる場合と見られない場合、あるいは歯磨き粉に紛れて気が付きにくいことがあります。その場合には歯間ブラシを使ってチェックしましょう。

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