なぜポルシェは時計を作る? 世界限定350個の新商品発表会で聞いてきた
マイナビニュース / 2024年7月16日 12時21分
さて、このほど復活した「クロノグラフ1-Hodinkee2024エディション」はどういう時計なのか。
コンセプトは「世代を超えて譲り受けた」というもの。1970年代にクロノグラフ1を購入し、いつの間にか引き出しに仕舞い込んだまま50年が経過し、再び取り出したという想定だ。父親から息子へ、あるいは祖父から孫へ受け継がれたイメージともいえるし、近年のクラシックカー業界でよくいわれる「バーンファインド」、つまり、納屋に仕舞い込まれ忘れさられたクルマが再び太陽のもとに表れるというイメージとも重なる。
針やインデックスには、わずかに経年変化したような印象を与える塗料を使用するなどの手が加えられている。また、日本語と英語それぞれで曜日を表示することも可能になっているのが特徴だ。そのサイズはクロノグラフ1と同じで、近年大型化する傾向にあるクルマや時計へのアンチテーゼでもあるようだ。
ポルシェ911とポルシェデザインの時計の共通点はデザイナーだけではない。ポルシェがいまだに頑なに固持する「デザインは機能を阻害してはならない」という考え方も両者に相通じるポイントだ。ポルシェデザインの時計には、自動車で開発された技術が巧みに引用されていた。だからこそ、レーシングドライバーたちがこぞって身に着けていたのだ。まさに機能美をブッツィーが追求した結果に他ならない。
今後、ポルシェセンターではポルシェデザインの商品が充実していくようだ。ポルシェの機能美を追求したグッズを手元に置いておきたい気持ちは、ポルシェオーナーならずともクルマ好きであれば持っているもの。機会があればショールームで実際に手に取ってみて欲しい。きっとポルシェの機能美が伝わってくるはずだ。
内田俊一 うちだしゅんいち 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験をいかしてデザイン、マーケティングなどの視点を含めた新車記事を執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員。 この著者の記事一覧はこちら
(内田俊一)
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