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第一三共ヘルスケアが弘前大学と「健康ライフサイエンス研究講座」を開設した理由は?

マイナビニュース / 2024年7月17日 18時44分

画像提供:マイナビニュース

弘前大学と第一三共ヘルスケアは7月16日、「健康ライフサイエンス研究講座」の設置開設式を行った。弘前大学COI-NEXTは予防医療に焦点を当てた研究を、第一三共ヘルスケアは、生活者の睡眠、頭痛、口腔に関する研究を進めているという。

○弘前大学で「健康ライフサイエンス研究講座」開設

人生100年時代を迎えようとする中でライフスタイルは多様化し、健康に対する意識の高まりとともに「自分自身で健康を守り対処する」というセルフケアの考え方が広まりつつある。

弘前大学と第一三共ヘルスケアは7月16日、こういった時代のニーズに答えるために「健康ライフサイエンス研究講座」を開設し、連携を強める設置開会式を開催した。同講座はすでに3月1日よりスタートしており、さまざまな大学、企業、分野の研究者が一堂に会し、協力して新たな知識や発見を生み出すことが期待されている。

契約期間は2024年3月1日から、2027年3月31日までの3年間。設置場所は、弘前大学大学院医学研究科附属健康未来イノベーションセンターとなる。

弘前大学COI-NEXTでは、この「健康ライフサイエンス研究講座」において「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビッグデータを活用し、予防医療に焦点を当てた研究を進めているという。

また第一三共ヘルスケアは、生活者の睡眠、頭痛、口腔に関する研究を進め、得られた知見を製品開発や情報提供に活かすことで、生活者満足度の高いOTC医薬品、機能性スキンケア、オーラルケア、食品の開発に繋げたいとする。
○「岩木健康増進プロジェクト」とは?

開設の大きなきっかけとなったのが、「岩木健康増進プロジェクト」だ。

超高齢化社会を迎え、高齢者における健康増進と医療費削減が課題となっている中、青森県は長年にわたり男女ともに平均寿命が全国最下位と、大きな課題を抱えている。この“短命県”という汚名を返上するため、弘前市と弘前大学は2005年より岩木地区で同プロジェクトをスタートさせた。

岩木健康増進プロジェクトでは、血液や脳波、口腔細菌、Fitbitを活用した睡眠データなど、一人あたり約3,000項目の健康データを1,000人規模で記録し続けている。一般的な医療データは来院した人からしか取れないが、同プロジェクトのデータは健康な人のデータも含んでおり、生活習慣なども含めて総合的に解析できることが大きな特長だ。20年にわたって記録され続けてきた健康・医療に関する情報は世界的にも類がなく、大変貴重なビッグデータと言える。

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