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ビールとアートの“特別な関係”とは? カルチャー発信地・ブルックリンの人気クラフトビールが数量限定で登場

マイナビニュース / 2024年7月17日 17時0分

画像提供:マイナビニュース

世界的なアートとカルチャーの発信地であるニューヨークのオシャレタウン・ブルックリンが、実は“ビールづくりの街”でもあることをご存じでしょうか? 1988年にブルックリンで地域密着型の個人経営として始まり、いまや世界的なクラフトビールブームを牽引する存在にもなっているのが、「Brooklyn Brewery(ブルックリン・ブルワリー)」。その創業者のスティーブ・ヒンディは元AP通信の記者で、飲酒がご法度の中東の国に滞在中になぜか(?)出会った味わい深いビールに魅了され、帰国後にブルックリンで新聞社に勤めるかたわら、自宅でビール製造を開始したのだとか。

19世紀には個性的なブルワリーが多数存在する、アメリカ最大のビール生産地のひとつだったブルックリンも、1980年代には産業が衰退して活気を失った、治安の悪いエリアとなっていました。スティーブたちは「ビールで街を元気にしたい」という思いから、街の活性化とビール産業の復権を目指して、ブルックリン・ブルワリーを設立。19世紀当時にブルックリンで人気のあったウィーンスタイルのラガーをレシピのベースとして、フラッグシップブランドの「ブルックリンラガー」を誕生させました。

驚くのは、このブランドのロゴをデザインしたのが、かの有名な「I Love New York」ロゴの生みの親である、ミルトン・グレイザーだということ。「無名のブルワリーが頼める相手ではない」という周囲の声にも耳を貸さず、スティーブはミルトンにデザインを依頼。すると、その熱意にほだされたミルトンは、「ブルックリン・ブルワリーのビールを一生無料で飲める権利」を報酬にデザインを引き受けたという、誰かに喋りたくなるような“ちょっといい話”。ちなみにロゴの「B」の白い筆記体の文字は、ビールの泡から着想を得たものです。

ブルックリン・ブルワリーは、「ローカル」「小規模」「コミュニティ」をキーワードに、地元のバーやアーティストたちと、ビールとカルチャーの手作りのイベントをたびたび開催。アートや音楽など“カルチャーをつなぐコネクター”として、ブルックリンの活性化を支援してきました。ブルワリーの発展とともにブルックリンの街も、ニューヨークのカルチャーを発信する、先進的でファッショナブルな現在の姿へと変貌を遂げたのです。

そんなストーリーを持つブルックリン・ブルワリーは、今年で35周年。2017年に日本でも事業を開始し、2020年には世界初となるフラッグシップ店「B by The Brooklyn Brewery」を、日本橋兜町にオープンさせています。店のスタッフは、美容師やミュージシャン、アーティストといった多様なバックグラウンドを持つ個性派ぞろい。そして“ブルックリンの文脈”を体現するように、アートや音楽と一緒に多様なビールが楽しめる場として、多様な人たちが集い、つながる場になっています。

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