『魔改造の夜』を制したスズキが技術開発の方針発表! 車は100kg軽量化?
マイナビニュース / 2024年7月18日 7時30分
軽自動車と小型車を得意とする自動車メーカーで『魔改造の夜』での活躍も記憶に新しいスズキが未来に向けた技術開発の方針を発表した。変化の激しい自動車業界でスズキは、今後も小さくて軽くて安いクルマを作り続けられるのか。説明会で聞いてきた。
まだ軽くできる? クルマを100kg軽量化
スズキには「小・少・軽・短・美」というモノづくりの考え方(行動理念)がある。この理念を今後も突き詰めていくというのがスズキの大方針だ。
技術説明会に登壇したスズキの鈴木俊宏代表取締役社長によれば、「小・少・軽・短・美」なクルマは「まず、動かすためのエネルギーが少なくて」済む。そうすると、電気自動車(EV)であれば電池が小さくて済むし、エンジンを積むクルマなら燃料が少なくて済む。そういうクルマなら使う材料も製造のために使うエネルギーも少なくていいし、使う際のコストや資源リスク、リサイクルの負担も小さくできる。こうして「天使のサイクル」が生まれるというのがスズキの考えだ。今後も「エネルギーを極小化させる技術」に磨きをかけていくという。
例えば「軽」の部分については、クルマの「軽量化100kg」に挑戦する。
軽自動車「アルト」の歴史を振り返ると、車両重量は世代交代を重ねるつれ、右肩上がりに増加してきた。時代が進むごとに新しい技術は登場するし、安全面での規制も厳しくなるしで、クルマの部品・機能の数は基本的に増え続けていく。重量増加は、クルマにとっていわば必然だ。
そんな状況の中、スズキでは軽量プラットフォーム「ハーテクト」を開発し、8世代目アルトへのモデルチェンジのタイミングで120kgの軽量化を成し遂げた。
今後は「更なる10年を見据え、軽量化100kgにチャレンジ」するとスズキ。同社取締役専務役員で技術統括の加藤勝弘さんは、「1部品1グラム」の精神で「小さな積み重ね」をやっていけば不可能ではないと話していた。
とはいえ、ハーテクトを開発する際にも、かなり大幅な軽量化を成し遂げているわけなので、ここから重量を削っていくのは簡単ではなさそう。おそらく、既存の何かをブラッシュアップしていくというよりも、抜本的に変えていかないと100kgも軽くするのは無理なのではないだろうか。
そのあたりについて鈴木社長は、かなり踏み込んで考えている様子。「生活レベルの向上と競争が相まって、クルマは非常に豪華になりましたが、『クルマに要求されるモノって、そういうモノなの?』と再考してもいいのでは」というのが鈴木社長の言葉だ。
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