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空海の寺の“1200年の至宝”が東博に大集結! 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」がスゴかった

マイナビニュース / 2024年7月19日 14時0分

神護寺の前身寺院にまつられていたご本尊の国宝「薬師如来立像」は、今回が寺外初公開。寺外でご本尊の荘厳さにふれる史上初の貴重な機会です。その荘厳な表情と量感あふれる造形について、「お寺では御簾に入っているので正面のお顔しか見えませんが、会場では正面だけでなく、斜め、離れたところからも見ることができるので、写真で見るのとはちょっと違うお顔になります」と、同館担当学芸員の丸山士郎さん。なんでここまでコワイ顔に??? というくらい、「目も厳しく口も引き締まり、威厳がある」と、その表情の荘厳な表現を解説します。

平安時代初期の仏像は、一本の木から彫られる「一木造」の重量感が特徴で、角度を変えて見ることで、その重量感や厚みがいっそう実感できるそう。平安初期の彫刻の特徴がこれほどきれいにはっきりと見える像はないといいます。ぜひ様々な角度から、お腹のあたりのふっくりした表現や盛り上がった太もも、衣などの美しい表現に注目してみて。

○みどころ③ 現存最古の国宝「五大虚空蔵菩薩坐像」、5体が勢揃い!

さらに、国宝「五大虚空蔵菩薩坐像(ごだいこくうぞうぼさつざぞう)」が、5体が揃ってお出まし。これは空海の構想を、その後を継いだ弟子の真済(しんぜい)が実現したもので、日本でつくられた作例のうち五体が揃う現存最古のこの像は仁明(にんみょう)天皇御願とされ、鎮護国家が願われました。品の良い顔立ちと均整の取れた造形は、当時最高の技術を持った工人が制作。寺外で5体揃って公開されるのは初めてのことです。

会場にはほかにも、中世神護寺の隆盛を支えたパトロン、源頼朝を描いた日本肖像画の傑作、国宝「伝源頼朝像(でんみなもとのよりともぞう)」や、截金文様に彩色の円花文の朱衣が美しい平安仏画の名品、国宝「釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)」など、国宝17件、重要文化財44件を含む密教美術の名品など約100件を展示。

さらに、ふだんは神護寺の楼門で訪れる人びと迎えている「二天王立像(にてんのうりゅうぞう)」と、書院に掛けられている扁額は、撮影可能なフォトスポットに。扁額に書かれた「高雄山」とは、神護寺の山号です。

1200年前から現代まで脈々と受け継がれてきた空海の寺、神護寺の至宝の数々を、ぜひ会場で生で体感してください。

■information
創建1200年記念 特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」
会場:東京国立博物館 平成館 特別展示室
期間:7月17日~9月8日(9:30~17:00※8/30、31を除く毎週金・土は19時まで)/月曜休/会期中、一部展示替えあり
料金:2,100円/大学生1,300円・高校生900円/中学生以下、および障がい者手帳提示の方および付添者1名まで無料
(佐々木 ヒサ)



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