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「Zen 5」Deep Diveレポート #2 - Ryzen AI 300の正体とRDNA 3.5&XDNA 2

マイナビニュース / 2024年7月19日 16時25分

もう一つの特徴がBlock FP16である。これも先のレポートではMXFP8ではないか?と書いた。そのMXFP8であることは正しかったのだが、E5M2やE4M3ではなく、E8M0だったのが正解であった(Photo12)。OCP Microscaling Formats (MX) Specificationから当該箇所を抜き出したのがこちら(Photo13)であるが、要するに8つの値を一つの塊(k=8)としたうえで、個々のelementは符号+仮数部とし、共通のX(shared scale)に指数部を置いた形になる。こうなるとこの8つの値は共通の指数部を持つことになるので、あまり激しくデータがバラつくケースでは精度が落ちるが、似たような値であれば十分な精度になるという訳だ。BF16(符号+仮数部7bit+指数部8bit)と同じ精度を保ちながら、データ量をほぼ半減(厳密に言えば72bit÷128bit=0.5625なので、4割減といったところか)させることが可能になった、というものである。そして演算そのものは(指数部の部分を除くと)8bit演算で済むから、INT 8の場合と同様にピークで50TOPSが出る、としている(Photo14)。

ちなみに今後のロードマップとして、2026年までにXDNA 3が登場するとしている(Photo15)。ただしこれはClient-NextだけでなくVersal-Nextも含まれており、またVersalシリーズと歩調を取って投入されることになると思われる。
(大原雄介)



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