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『光る君へ』第27話、視聴者が最も注目したのは「彰子の入内」と「定子の出産」 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年7月21日 6時0分

一方、ミステリアスな雰囲気のまま、いまだ目立った言動のない彰子の動向も見逃せない。彰子はやがて後一条天皇と後朱雀天皇、2人の天皇の生母となる。また、当時としては非常に長寿で、87年の生涯を過ごす(※彰子の母・源倫子は90歳まで生きた)。

その永い生涯ゆえに親しい友人・家族にも次々に先立たれながら、国の平和を祈りながら朝廷で存在感を放ち続ける。幼い彰子がこれからどのように困難を乗り越え成長していくのかも、これからの物語の楽しみと言えるだろう。定子が背負う中関白家と、彰子の実家である御堂流の激しい権力争いに今後も注目だ。

●安倍晴明「ならば、女御様を中宮になさいませ」
2番目に注目されたのは20時40分で、注目度75.0%。安倍晴明が、左大臣・藤原道長に長女の藤原彰子を中宮に立てるよう勧める場面だ。

「よりにもよって女御宣下の日に御子が生まれるとは…わが運も傾きかけておる」道長はため息まじりに弱気な言葉をこぼした。傍らにいた安倍晴明はすかさず、「傾いてはおりません。なんのさわりもございません」と言い切ったが、いつになく弱気な道長は「この頃、体調も良くないのだ」とさらに気落ちした様子で続けた。「ならば、女御様を中宮になさいませ」晴明は耳を疑うような提案をさらりと言ってのけると、道長は「え?」と、疲れた顔を晴明に向けた。

晴明は広げた扇の上に小石を拾って並べると、「太皇太后昌子様が、先ほどお隠れになりましたので、皇后の信子様と皇太后に祭り上げれば、皇后の座は空きます。そこに中宮・定子様を入れ奉り、そして彰子様が中宮になられれば、皆もひれ伏しましょう」と、淡々と状況の説明をした。「ひとりの帝にふたりの妃などあり得ぬ…!」強い剣幕で否定する道長だが、晴明は平然と「やってしまえばよいのです」と言ってのける。「なんということを…!」道長は晴明をにらみつけるが、晴明はまったく動じる気配もなく「国家安寧のために、あなたは彰子様を差し出された…一帝二后は、彰子様の力をより強めましょう。左大臣様のお体も回復されます」と、道長を圧倒した。「一帝…二后…」道長は噛みしめるようにそうつぶやくと、あまりにも現実味を感じられなかったこの提案を、吟味しはじめている自分に気がついた。

○当時の朝廷では考えられない「一帝二后」

ここは、安倍晴明のうさん臭過ぎる表情と提案に、視聴者の関心が集まったと考えられる。「一帝二后」とは、1人の天皇に2人の正室が存在するというこれまでの朝廷では考えられない事態。当時の常識や先例に照らし合わせると、非常に突拍子もない提案だが、彰子が正室となれれば、道長の朝廷での権力はより盤石なものとなる。晴明のうさん臭い表情から発せられたうさん臭い提案だが、道長は次第にその提案が放つ魅力に気づいてしまったようだ。

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