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大出力でも静かに使える点に価値がある DJI初のポータブル電源「Power 1000」レビュー

マイナビニュース / 2024年7月24日 0時30分

画像提供:マイナビニュース

キャンプなどのアウトドアレジャーや防災用途で重宝するポータブル電源ですが、消費電力の大きな家電を使ったり急速充電をすると冷却ファンの騒音が甲高く響き渡ったり、排気口から熱風が出て不快に感じる製品もあります。

そのようななか、ドローンやジンバルカメラで知られるDJIが投入したポータブル電源は、ヘビーに充放電してもファンは低い音を立ててゆるゆる回転するのみで、かなり静かに使える点に驚きました。2200Wもの大出力に対応しながらコンパクトでパワフルなうえ、ソーラーパネル接続用端子など必要な装備をオプションで追加する方式にしたことでコスパにも優れます。製品選びの要素が価格になりがちなポータブル電源業界に突如現れた、機能で指名買いされる実力派となりそうです。

ドローンのDJIがポータブル電源に参入した“必然”

DJIといえば、ドローンやジンバルカメラ、スタビライザーなど新機軸のカメラ製品で知られるメーカーですが、この春に初のポータブル電源「DJI Power」シリーズを投入。大容量&高出力の「DJI Power 1000」(実売価格は114,400円前後、以下「Power 1000」)とコンパクトな「DJI Power 500」(実売価格は58,300円前後)の2機種をラインナップしていますが、今回は前者のDJI Power 1000をお借りしてチェックしました。

そもそも、なぜドローンのDJIがポータブル電源を?と思うかもしれません。DJIが得意とするドローンやジンバルカメラは、機器を徹底的に小さく軽く仕上げつつ、高性能のモーターを高速に動かす必要があることから、「高出力が可能で急速充電にも対応する小さく軽いバッテリー」が求められます。DJIはさまざまな機器の開発でバッテリー技術が磨かれ、その技術を生かして作られたのがこのポータブル電源、というわけ。ポータブル電源で知られるEcoFlowも、創業者はDJI出身だったりします。

容量の割に高出力、必要なものを拡張できる設計思想はパソコン似

Power 1000最大のポイントといえるのが、バッテリー容量(1024Wh)の割に出力が2200Wと大きいこと。2000Wクラスの出力を持つポータブル電源は、各社とも容量が2000Whクラスの大容量モデルがほとんどで、サイズも大きく価格も高価になりがち。「パワフルなのにコンパクト、価格も比較的お手ごろ」という仕様は絶妙だと感じます。

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