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大出力でも静かに使える点に価値がある DJI初のポータブル電源「Power 1000」レビュー

マイナビニュース / 2024年7月24日 0時30分

バッテリー容量を欲張っていないことから、本体はワイド&ローの箱形で圧迫感はそれほどありません。上部の左右に大型のハンドルを装備しながら、天板をフラットに仕上げており、充電する機器を載せられるのは便利だと感じます。

さまざまな接続端子が横一線に並ぶ前面パネルは、最大140W出力のUSB PD 3.1対応端子を2基(合計最大280W)搭載するのが目を引きます。140W対応のUSB充電器は現在1万円以上するので、その点から見ても魅力的といえます。ただ、AC100V出力は2つだけで、このスペックではちょっと少ないかな…と感じました。また、AC100V入力は表示パネルの右隣の一等地にあり、付属の太いACケーブルを接続すると目障りになるのが気になります。AC100V入力端子だけは側面にあってもよかったでしょう。

左右側面には大きな吸排気口があり、左側から給気して右側から排気します。吸排気口は少し奥まった場所にあり、壁などに密着させてもふさいでしまう心配はありません。一方、背面には端子や排気口などが一切なく、壁に密着して設置できるのは好ましいと感じます。

Power 1000で特徴的なのが、ソーラー入力など利用頻度の少ない端子が備わっていないこと。これらの端子は、別途オプションのケーブルやユニットを購入し、本体右端の独自端子(SDC端子)につなぐことで追加できます。つまり、標準では必要最小限の端子のみ搭載し、それ以外は必要なものをオプションで拡張する、というパソコンのような設計思想になっています。DJIらしく、同社のドローン充電用のケーブルも用意します。必要なものがある場合は出費がかさむものの、ポータブル電源本体の低価格化や小型化につながり、ユーザーフレンドリーな設計だと感じました。

急速充電時も驚くほど静か、機能はやや素っ気ない

Power 1000を使ってみて驚いたのが、騒音や発熱の小ささです。1200Wの急速充電をしながら1000W超の電気ポットを使う、という負荷の高い使い方をしても、騒音は低めのフォーという音が穏やかに聞こえるのみ。一般的なポータブル電源は、回転数が高まって甲高くなったファンの音が豪快に響き渡って耳障りに感じることが多いので、騒音の小ささは間違いなくポータブル電源でトップレベルだと感じます。

さらに、本体前面に充電速度の切り替えスイッチを搭載し、急速充電の1200Wと通常充電の600Wをワンタッチで切り替えられるのは便利だと感じます。急速充電は容量80%まで50分で充電できるものの、バッテリーに少なからず負荷をかけるので、ふだんは通常充電にしてイザという時に急速充電にチェンジ、という活用がスピーディーにできます。

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