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『FNS27時間テレビ』なぜ「学園祭」はウケたのか? 「来年も放送してほしい」とまで称賛された理由

マイナビニュース / 2024年7月24日 11時0分

お笑いBIG3でも、ダウンタウンやウッチャンナンチャンでも、層の厚いアラフィフ世代でもない。さらに言えば、少し前まで民放各局とメディアが強引にフィーチャーしていたお笑い第七世代というくくりでもない。『ジョンソン』(TBS)や『オドオド×ハラハラ』(フジ)の今秋終了が報じられる中、既存バラエティのメインを張る3組が「彼らの番組は面白い」と実感させたことが、テレビ業界と芸人にとっての光となった。

とりわけ「つい最近まで『FNS27時間テレビ』の顔」として出演していたビートたけし、笑福亭鶴瓶、中居正広など。また、ダウンタウン、爆笑問題、マツコ・デラックスら50代以上の大物に頼らず結果を得たことに希望を抱かせられる。
○出色だった生放送の学生参加企画

次に「日本一たのしい学園祭!」というテーマと各コーナーの構成・演出について。

ポイントは学生層やその関係者だけでなく、「全校生徒、1億2000万人!」と掲げて全国民をターゲットに据えたこと。大人にも学園祭のノリを楽しんでもらい元気を与えるような構成・演出が貫かれていた。

なかでも視聴者が最も学園祭のノリを感じて盛り上がったのは、『カギダンススタジアム』と『ハモネプハイスクール』だろう。この2つは「ずっと泣いていた」「毎年の恒例イベントにしてほしい」というニュアンスの声が次々にあがるなど、学生たちのあふれる熱気と笑顔に生放送のハラハラドキドキが加わって、近年でも最高峰レベルのテレビコンテンツと言っていいかもしれない。

特に『カギダンススタジアム』は、『学校かくれんぼ』のような既存の人気コーナーではない新企画であり、それを最重要なクライマックスに据えたこと。『ハモネプハイスクール』は、初の高校生大会を甲子園のように真夏の生放送で行ったこと。どちらもリスクを承知で挑んだ「制作サイドの思い切りの良さと労を惜しまぬ姿勢で好結果を得た」という感がある。

その他、『高校生クイズ何問目? ~年間チャンピオン大会~』や『生学校かくれんぼ ~かくれんぼ博士100人vsやす子~』なども含め、やはり生放送の学生参加コーナーが際立っていたのは間違いないだろう。逆に収録放送の芸能人コーナーである『千鳥の鬼レンチャン ~サビだけカラオケ タッグモード大会~』や『FNS逃走中』の盛り上がりは通常通りで“全体の保険”として組み込んだ印象が残った。

さらに、生放送だが芸能人メインの『さんまのお笑い向上委員会』『粗品ゲーム ~日本一不条理なお笑いバトル~』『ナゾトレ川柳』『ドッキリGP×新しいカギ』なども同様の印象。お笑いフリークに向けた内容で学園祭のムードはほとんどなく、特別感や話題性は今一歩だったのではないか。

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