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「CITIZEN」ブランド時計100周年記念イベント、「The Essence of Time」を見てきた(後編)

マイナビニュース / 2024年7月23日 11時45分

画像提供:マイナビニュース

初めて「CITIZEN」のブランド名を冠した「16型懐中時計」の誕生100年を記念して、都内会場にてCITIZENブランド時計100周年記念イベント「The Essence of Time」が開催された。会場で展示されていた100本の時計の中から、私が独断と偏見で選んだ10本をお届けする。
○「視覚障がい者対応時計」1960年~

シチズンが1960年から手掛けている「視覚障がい者対応時計」の製造販売。従来のひと目で「視覚障がい者用」とわかる形状に高いデザイン性を持ち込み、「ダイヤルの凸印を触りながら時刻を確認できる」機能性を確保している。

○鉄道時計の生産は技術力の証し! 鉄道車掌用時計「CITIZEN ACE」1963年

重要な社会のインフラ「鉄道」の正確な運行を支える鉄道時計。その製造販売を任さることは、メーカーが持つ技術力の高さが広く認められたことにほかならない。

シンプルでありながらすっきりと見やすい、アラビアインデックスと目盛りを持つダイヤル。ダイヤルの端まで届きそうな、先端が細く長く目盛りに重なる分針と秒針。時刻を大きく正確に見せるために主張を抑えた細縁なベゼル。また、時刻合わせがしやすいように秒針を12時位置で止める機能が付いている。

○子どもが時計を読めるようになる工夫「キンダータイム」1968年

「子どもにもプログラム教育が必要」と言われ始めてからそれなりの年月が経過しているが、1968年当時は「子どもにも時計の読み方教育が必要」と言われていたものだ。

シチズンも時計メーカーとして、子どもにも読みやすい文字板を開発。この朱色ストラップのモデルの場合、まず時針が指している朱色のマスの数字(時)を読み、続いて長針が指している山吹色の数字の目盛りを読む。

○世界初のアナログ式太陽電池時計「CRYSTRON SOLAR CELL」1976年

シチズンといえば光発電「エコ・ドライブ」。「CRYSTRON SOLAR CELL」は、そのエコ・ドライブの1号機。世界初(シチズン調べ)となった太陽電池充電式のアナログクオーツ(水晶)式腕時計だ。

文字板に単結晶シリコン太陽電池を8枚配置した姿は、あまりにもド直球。当時はソーラーセルを隠すことが技術的に難しかったせいもあるが、この形だからこそ、新しい技術と商品性の伝わりやすさを備えているともいえる。

なお、リファレンスには「デザイナーは料理人に例えられることがある」とした上で「素材をそのまま生かしたという点で、どこか和食に近くもあります」とある。なるほど。
○熱で発電! もうひとつの! 「エコ・ドライブ サーモ」1999年

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