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「次世代型システムインテグレーター」を目指す、TDCソフトの戦略

マイナビニュース / 2024年7月24日 15時54分

こうした活動を開始する以前には「アジャイル」へ投資しており、結果として大規模組織むけアジャイルフレームワーク「SAFe」(Scaled Agile Framework)を軸とした、エンタープライズアジャイル事業本部を昨年に設立。高付加価値サービスとユーザーコストの低減を両立したインテレグレーションサービスである次世代型SI事業は、アジャイル開発やクラウド分野がけん引し、売上高は5年間で5.3倍、売上高構成比率は25.5%に拡大している。
SIモデル変革の推進

SIモデル変革の推進では、昨年度に「PROJECT IQ」と呼ぶ、プロジェクトパフォーマンスの評価を可視化するシステムを導入。具体的には、プロジェクトの推進に必要なスキル要素と体制(要員構成)を可視化し、プロジェクトのパフォーマンス評価を可能にするものとなる。

また、昨年10月に本社機能を九段会館テラス(東京都千代田区)に移転。新オフィスは壁を最小限にして多機能ゾーンを配置し、快適な作業スペースを確保するとともに、効率的な作業とコミュニケーションを促進できる場を実現することで、生産性や技術者のエンゲージメントの向上を目指している。

事業領域の拡大

事業領域の拡大に関しては、コンサルティング事業とサービス製品販売事業に注力することでケイパビリティを獲得して事業領域を拡大を進めている。2023年度のコンサルティング事業とサービス製品販売事業は前年比50%増の15億3200万円となった。

コンサルティング事業について、TDCソフト 執行役員フェロー コンサルティング本部 本部長の上條英樹氏は「お客さまのビジネスアジリティを向上させるために、ともにハンズオンで支援するコンサルティングが中心となる。戦略コンサルから業務コンサル、ITコンサル、テクニカルコンサル、プランニング、アセスメントなどさまざまなものを組み合わせて仕組み作りや育成を行う」と説明した。

サービス製品販売事業の拡大に向けて、マーケティング機能やプロダクトセールス機能の拡充に加え、コンサルティング事業ではノウハウのアセット化、これを用いた要員育成などで拡大に向けた施策を進める。

他方で課題もある。大垣氏は「人材の確保と育成は、3つの主要戦略の共通事項でもある」と話す。そのため、今後はエンゲージメント向上の施策の一環としてブランディング戦略の推進と新人事制度の導入、ワークプレイス戦略を実施することに加え、採用体制の拡充やエデュケーション施策の強化などを推進していく考えだ。
(岩井 健太)



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