69歳・田中真弓、映像仕事は「新人です(笑)」『虎に翼』出演に喜び 朝ドラ主役を夢見ていた過去も
マイナビニュース / 2024年7月26日 12時0分
稲はもともと花江の実家で女中をしていたが、いとまをもらい故郷の新潟へ帰っていた。稲といえば、寅子が弁護士になりたての頃、寅子に「全ては手に入らないものですよ。今、お抱えになっているものが、女の幸せより大事なものかどうか、ここいらで一度、振り返ってみてはいかがでしょうか?」と助言をしたことがSNSで大いに反響を呼んだ。田中はその回を振り返り「友達から電話やLINEが来て『真弓が絶対に言わない台詞を吐いていた』『お前は絶対に逆側だよな』と言われましたが、自分でもそう思いました」と、稲とは違う価値観を持っていると述懐。
とはいえ、「やっぱり女は生きていく上で、自分が今までやってきたことを、結婚と同時にやめなきゃいけない、子供が生まれたらやめなきゃいけないのかと。今は全然そうじゃないと言っていても、子供が5歳になるまでは母親が見るべきだと言う人もいるでしょう。まだまだまだそういう意味では、今も男性優位だとは思っています」と続け、「トラちゃんの時代はもっと大変だっただろうし、彼女は立ち上げのところですごく頑張ってくれた人たちですから。それを引き継いで、これからみんなで頑張っていこうと感じました」と語る。
●不慣れな映像の仕事に苦戦も「もっとやっていきたい」
声優業以外では、舞台女優としてステージ立つことが多い田中。不慣れな映像の仕事で感じた苦労も吐露する。
「演劇は約1カ月間稽古をするのでその間にいろいろと試せますが、今回の現場は2回くらい稽古をしたらすぐ本番に。もし自分が突拍子もないことをやってしまったら、相手役の方に迷惑をかけてしまいますから。例えば、花江さんと久しぶりに会ったシーンで『泣く』と台本にありまして、見ている人を笑わせたいと思って大げさに泣こうかなとも思いましたが、それでNGを出す勇気はなかったので試せませんでした(笑)」
17週からの再登板で、改めて稲のコミカルなキャラクターがわかってきたという田中は「稲さんはすごく陽気な人なんだなと。でも、最初の方ではあまり感じてなかったので、もう少し、序盤でもそういうコメディエンヌ的な片鱗を出しておけば良かったなとは思いました」と後悔も口にする。
「私の中では、17週からの稲さんは以前とちょっと印象が変わりましたが、きっと後半の稲さんの方が正解だったのかなと。最初は真面目で昔気質の人であり、女の幸せというものをちゃんと考えている人だと思いました。本当はすごく頭のいい人で、トラちゃんの思いもわかっているけど、この時代だからと諦めている。もしかしたら法律の勉強もしたかったかもしれないと感じました。でも、新潟へ行ってからは逆に、稲は愉快な人だなと感じ、役作りが変わりました」
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