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『光る君へ』第28話、視聴者が最も注目したのは…定子の逝去を知って泣き崩れる一条天皇 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年7月28日 6時0分

○“悲劇のヒロイン”と呼ぶにふさわしい定子

このシーンは、美貌と知性を兼ね備え、明るく思慮深い性格で一条天皇に愛された中宮・藤原定子の早すぎる死に、視聴者が大きな衝撃を受けたと考えられる。

数多くの障害を乗り越え、愛を育んできた定子と一条天皇の永遠の別れに涙した視聴者は多かったのではないか。X(Twitter)では、「定子様と清少納言の仲睦まじいやり取りが見れないのは寂しい」「定子様ロス…」「伊周が道長を恨むのも分かる」など、定子の早すぎる死を惜しんだコメントが数多く投稿された。ファーストサマーウイカも、X公式アカウントで定子への気持ちをつぶやいている。

平安時代の平均寿命は、一説では男性で「33歳」、女性で「27歳」程度だったといわれている。庶民には毎日の食事も行き届かず、医療も十分に発達していない時代のため、説得力のある数字だ。あくまでも全体の平均なので、良いものを食べていたと推測される貴族たちの平均寿命は、全体の平均よりも高かったと考えられる。定子は「24歳」で崩御したが、父である藤原道隆(井浦新)は「43歳」、叔父にあたる藤原道兼(玉置玲央)は「35歳」、兄・藤原伊周は「37歳」で亡くなる。祖父・藤原兼家(段田安則)は「62歳」まで生きたが、藤原道長の嫡妻・源倫子(享年90)の血族の面々と比べると、総じて兼家の血筋である藤原北家九条流は短命な人物が多いと言えそうだ。ちなみに倫子の父・源雅信(益岡徹)は「74歳」、母・藤原穆子(石野真子)が「86歳」、長女・藤原彰子が「87歳」まで、それぞれ生きた。

権謀術数が渦巻く内裏で、一族の繁栄を望むには多くの困難が伴う。定子は一条天皇の寵愛を一身に受けたが、同時に兄・伊周から次の天皇を産めというプレッシャーをかけられ、後宮では様々な心ないウワサや陰口に悩まされていた。定子は短命な血筋に生まれたかもしれないが、このような環境が定子の健康を大きく害したのは容易に想像ができる。やはり定子は悲劇のヒロインと呼ぶにふさわしいのではないか。

●うめき声をあげ、次第に意識を失くしていく
2番目に注目されたのは20時27分で、注目度76.9%。左大臣・藤原道長が高松殿で突然倒れるシーンだ。

「いずれこの子も、殿のお役に立ちますように心して育てます」道長の妻妾である源明子(瀧内公美)は、生まれたばかりの長女・寛子を抱きながら、夫である道長にそう宣言した。明子としては、道長と嫡妻・源倫子の長女・彰子が入内したことに、心中おだやかではいられないのだろう。しかし、そんな明子の気持ちにはおかまいなく、「そのようなこと考えるな」と、道長は言い放った。「え?」思わぬ返答に明子は言葉を詰まらせるが、「入内して幸せなことなぞない。その子は穏やかに生きた方がよい」と、道長は静かに諭す。

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