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富士通2024年度第1四半期決算は増収増益、Uvanceを軸に堅調に成長

マイナビニュース / 2024年7月25日 18時52分

同社は中期経営計画において、2024年度全体でFujitsu Uvanceの売上目標を4500憶円としているが、第1四半期の進捗を振り返ると受注・売上は共に計画値を上回る状況とのことだ。ちなみに、中期経営計画の最終年度である2025年度の目標として、7000憶円の売上と30%の売上構成比を定めている。

ハードウェアソリューションは為替の影響で増収

ハードウェアソリューションの売上収益は前年比116憶円増の2285憶円となった一方で、調整後営業利益は前年比63憶円減のマイナス36憶円だ。システムプロダクトは為替変動の影響により増収となったが、円安が部材調達費のコスト増に響いた。こうした為替の影響はネットワークプロダクトでもおおむね同様に作用するとしている。

「ネットワークプロダクトの需要は、国内も海外も前年に引き続き低い水準が続く見込み。次の成長サイクルに向けた開発投資は継続しており、損益で見ると厳しい状況が続く」(磯部氏)
デバイスソリューションも為替の影響で好転

デバイスソリューションの売上収益は、前年比で42憶円増の716憶円。調整後営業利益は前年比47憶円増の70憶円。輸出を伴うデバイスソリューション事業は為替変動の影響が利益面でプラスに作用した。しかし、磯部氏は「為替の影響を除けば、デバイスソリューションの需要は下げ止まった状況であり、需要回復の傾向は見られ始めているものの強い上昇トレンドとなるのは下期以降」と厳しい見方を示した。

同社は経営基盤強化に関する投資として、グローバル規模でERPの再構築に向けた通称「One Fujitsuプロジェクト」を進める。2024年度には国内ビジネスにおいて稼働開始を予定している。自社のDXを加速しデータドリブン経営を進めることで、事業のさらなる効率化を目指す。
目標達成に向けて順調な滑り出し

磯部氏は第1四半期の業績を振り返り、以下のようにコメントした。

「第1四半期は社内計画を若干上回り、目標達成に向けて順調な滑り出しができたと考えている。一方でこの結果はまだまだ端緒であり、一層アクセルを踏まなければいけないポイント、お客様に価値をお届けするためのポイントがある。その中心は人になるだろう。事業ポートフォリオの変化に対応して、内部リソースのリスキルや外部人材の確保、ものづくりの標準化も含めた適所適材への配置や入れ替えについて、スピード感を持った対応が重要となる。同時に、処遇の面でもしっかりとした打ち手が必要だと考えている」

「従来型のSIプロジェクトをデリバリーしながらも、Fujitsu Uvance、モダナイゼーション、コンサルティングを柱としてビジネス全体を成長させながら、生産性向上にも着実につなげる。引き続き、ビジネス拡大と採算性改善の両輪によって確実な目標達成を図り、持続的な企業価値の向上に向けて取り組んでいく」
(熊谷知泰)



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