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ルネサスの2024年第2四半期業績は前年同期比で減収減益、市場の回復見通しは堅持

マイナビニュース / 2024年7月26日 6時30分

画像提供:マイナビニュース

ルネサス エレクトロニクスは7月25日、2024年12月期第2四半期の決算説明会を開催し、同四半期の概況などの説明を行った。

同社社長兼CEOの柴田英利氏は冒頭、同四半期を振り返って「反省の決算」と表現。「第2四半期の数値は、第1四半期時点での見通しが楽観的過ぎた。自動車において継続的な成長を見込んでいたが、堅調な中でも少し慎重な方向にアジャストしている。もう1つは、広くとらえた産業用での需要の調整が当初思い描いていたよりも、かなり長く深いものになっている。もともとは第2四半期を底に第3四半期から回復する見通しを持っていたが、現時点では第3四半期も厳しいと見方を変更。第4四半期以降、どこかのタイミングで回復していくと思っているが、強めに在庫をコントロールしていこうと思っており、第3四半期の(売り上げの)トップラインは少し落とすこととなる」と、第3四半期も売り上げが厳しい見通しを示す一方、「ただし、早晩、市場が回復する見通し自体は堅持。これからのテーマは、従来を増しての成長で、そのためのR&Dに対するブレーキは踏まない。その分、オペレーションマージンが第3四半期はへこむが、それを甘受して投資を進めることで、成長への手を緩めない」と、この停滞が一時的なものであり、継続してR&Dへ資金を投じていくことで、将来の成長につなげていくことを強調した。
事前予測は上回るものの減収減益となった第2四半期決算

同四半期の業績としては、売上高が前年同期比2.7%減、前四半期比2.0%増、事前予想比1.1%増の3588億円、営業利益は前年同期比14.3%減、前四半期比2.6%減、事前予想比0.3%増の1106億円となり、前年同期比では減収減益となった。ただし、事前予想に対しては上回っており、その要因としては海外比率が高く、為替の影響があるとのことで、為替要因を除くと、売上高は前年同期比8.6%減、前四半期比0.4%増となるとしている(ざっくりと同社の現在の地域別比率としては日本が20%強ほど、米国が10%強、欧州15%程度、中国が30%ほど、残りがその他としている)。

また、セグメント別にみると、自動車向け事業は稼働率の改善もあり売り上げが伸びて前年同期比18.2%増、前四半期比6.9%増の1904億円となったものの、産業・インフラ・IoT向け事業はセグメントミックスの悪化もあり、前年同期比18.9%減、前四半期比3.1%減の1662億円と減収となったとする。為替影響を除くと、自動車向けは前年同期比11.5%増、前四半期比5.6%増、産業・インフラ・IoT向けは前年同期比24.5%減、前四半期比で5.5%減としている。

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