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ロボットのセキュアな未来に向けて、サイバーセキュリティが果たす役割

マイナビニュース / 2024年8月1日 7時30分

セキュア認証用ICやコプロセッサICなどはターンキーのソリューションとして設計されています。それらは上記の要件を満たすことを目的としたものであり、実装が容易でコスト効率に優れています。このような専用ICの機能は、ホスト・プロセッサ向けに設計された包括的なソフトウェア・スタックによって補完されます2。

なお、ディスクリートのセキュア・エレメントを使用すれば、攻撃を受けたアプリケーション・プロセッサから別のICに保存された認証情報へのアクセスを防止することができます(隔離)。そのため、システムのレジリエンスが高まります。

セキュアなシステムを開発するためには、構造化されたアプローチを採用する必要があります。そのアプローチは、要件の収集、脅威のモデル化、セキュアな設計、実装、テスト、認証、保守を包含するものになります。セキュア開発ライフサイクル(SDLC:Secure Development Life Cycle)に従えば、開発プロセスに最初から確実にセキュリティ対策が組み込まれることになります。
ロボットのセキュリティを確保するための理想的なパートナー

アナログ・デバイセズ(ADI)は、セキュリティを確保するためのコプロセッサとして「MAXQ1065」や「DS28S60」といった製品を提供しており、ターンキー・ソリューションとなるICのベンダーといえます。しかし、ADIではそのようなICベンダーという枠組みを超えて、ロボット業界がセキュリティに関する多様な要件を満たせるような支援として、セキュリティとロボティクスに関する広範な専門技術の融合を図っています。それがロボットの安全を確保する上で直面する特有の課題に対処可能な理想的なソリューションを提供することにつながり、単なるICベンダーではなく、ソリューション・プロバイダとしての役割を担うことになるわけです。セキュリティやロボットに精通していることで、パートナーたちは包括的なソリューションの活用が可能となり、ハードウェア、ソフトウェア、システムの各レベルにわたる課題を解決できるようになるわけです。

また、ロボットのセキュリティを確保するためには、包括的なアプローチが必要だということを強く認識しています。それに基づき、コンポーネント・レベルの製品を開発するだけでなく、システム・レベルの視点で必要になるものを提供しています。つまり、ハードウェアとソフトウェアをカバーすることにとどまらず、システム間の通信やシステムの統合といった側面にも注目しています。それにより、すべての重要なコンポーネントをシームレスに統合できるようにしています。

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