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ロボットのセキュアな未来に向けて、サイバーセキュリティが果たす役割

マイナビニュース / 2024年8月1日 7時30分

ロボットのジョイント・コントローラの構成例

ロボットでは、ジョイント(関節)の制御が非常に重要です。図3に示したのは、ジョイント・コントローラの設計例です。

この設計では、MAXQ1065を採用しています。同ICを使用することにより、セキュア・ブートの機能を実装することができます。その結果、システム全体のセキュリティを強化することが可能になります。MAXQ1065は、暗号鍵用のセキュアなストレージ、セキュアな通信プロトコル、暗号処理などに対応する様々な機能を備えています。
まとめ

今後のロボット開発においては、サイバーセキュリティが非常に重要な要素になります。様々な脅威に対する保護を実現するには、セキュアな認証、暗号化された通信、サプライ・チェーンへのセキュリティ技術の適用といった強固な対策を導入することが不可欠です。重要なのは、サイバーセキュリティを何よりも優先することです。その上で、ADIの専門技術を活用すれば、相互に接続された世界に出現する新たなリスクを回避しつつ、ロボットの潜在能力を最大限に引き出すことが可能になります。

なお、「Robotic Security Use Cases and Implementation for a Secure Future(ロボットのセキュリティ機能のユース・ケースと実装、セキュアな未来を実現するには?)」というADIの記事では、サイバーセキュリティとロボットの関係について詳しく説明しているほか、現実のシナリオにおいてADIのセキュリティ製品を活用する方法も紹介しています。

本記事はAnalog Deviceの技術解説記事「Ensuring a Secure Future for Robotics: The Role of Cybersecurity」を翻訳したものとなります

○参考資料
1:Jean-Paul A. Yaacoub、Hassan N. Noura、Ola Salman、Ali Chehab「Robotics Cyber Security: Vulnerabilities, Attacks, Countermeasures, and Recommendations(ロボティクスのサイバーセキュリティ -- 脆弱性、攻撃、対抗策、推奨事項)」International Journal of Information Security、2021年3月
2:Christophe Tremlet「IEC 62443シリーズの規格:サイバー攻撃からインフラストラクチャを保護する方法」Analog Devices、2023年4月

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