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バイプレイヤーの泉 第136回 『1122いいふうふ』西野七瀬「え? この人が?」と視聴者を迷子にする演技が最高

マイナビニュース / 2024年7月27日 7時0分

「あなたのそういう常に人を小馬鹿にして、平常心を保とうとするところ、大っ嫌い!」

ストレスの塊だった美月はだんだん今までの鬱憤を爆破させていく。それによって、柏木家は良い方向へ向かうのだが、被害者は二也だった。あまり書くと盛大なネタバレになるので控えるが(見た人はきっと分かるはず)、つい、令和版の阿部定のような行為に及んでしまう。「え? さっきまで大人しい女性だったのに?」とこちらは、一瞬、キツネにつままれたような気分に……。ああ、美月から醸し出されていた冴えない雰囲気は、このシーンのためだったのかと納得をした。

その演技を見ながら、これが西野七瀬の演技のハイライトだと思った。彼女が女優として全国区で知られるようになったのは、『あなたの番です』(日本テレビ系・2019年)の黒島沙和。視聴者を巻き込んだ考察系ドラマで、堂々の黒幕を演じた。『恋なんて、本気でやってどうするの?』(関西テレビ、フジテレビ系・2022年)で演じた清宮響子は、専業主婦、セックスレスという設定が美月に似ていた。

「私、そんなつもりはないのに……」と匂わせておきながら、突然豹変する女性がよく似合う。ご本人も『グータンヌーボ2』(関西テレビ、フジテレビ系)での様子を見ていると、どこか飄々としているイメージがある。ひょっとすると、私生活でも突然、熱量を発射する一面もあるのだろうか。でも夫は国民的高純度男の山田裕貴。きっと優しく受け止めるのだろうと想像しながら、筆を置きたい。

小林久乃 こばやしひさの エッセイ、コラム、企画、編集、ライター、プロモーション業など。出版社勤務後に独立、現在は数多くのインターネットサイトや男性誌などでコラム連載しながら、単行本、書籍を数多く制作。自他ともに認める鋭く、常に斜め30度から見つめる観察力で、狙った獲物は逃がさず仕事につなげてきた。30代の怒涛の婚活模様を綴った「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」(KKベストセラーズ)を上梓後、「45センチの距離感」(WAVE出版)など著作増量中。静岡県浜松市出身。Twitter:@hisano_k この著者の記事一覧はこちら
(小林久乃)



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