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なぜ今、マニュアル専用車なのか! ホンダ「シビックRS」開発陣に聞く

マイナビニュース / 2024年8月2日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

ホンダのマニュアルトランスミッション(MT)専用車「シビックRS」が2024年秋に発売となる。2023年の「東京オートサロン」でお披露目となり、クルマ好きの来場者から熱い視線を集めていた1台だが、ご時世を考えるとMT専用ってどうなの? ホンダの開発陣に聞いてみた。

MT比率は上がっている?

シビックRSは「シビック」の6段MT専用グレード。自動運転や電動化が進みつつある今、あえてMT専用グレードを追加する理由とは。

商品企画を担当した商品ブランド部の佐藤大輔氏によると、現行シビックの販売比率はハイブリッド車(e:HEVモデル)が6割、ガソリンエンジン車が4割といった感じ。ただ、ガソリン車を購入する人がMTを選ぶ割合は、以前の34%から58%へと一気に上昇したそうだ。実は、MT比率は上がっている。

ユーザーの意見を聞いてみると、理由は大きく3つあるという。以下の通りだ。

現状の電動化の流れに不満や不安があり、MTモデルに将来的に乗れなくなる可能性も考慮して、今のうちに乗って走りを楽しみたいというユーザーがいる。
現行シビックMTモデルのシフトフィールが非常に好評で、運転して楽しい(だけど、6MTの回転落ちの遅さが気になるとの声も)。
「タイプR」が欲しいけど簡単には手に入れられないし、もう少し街乗りや公道でスポーツ走行ができるクルマが欲しいというユーザーがいる。

これらの意見を集約し、サーキットで最高の性能を発揮する「タイプR」のDNAを受け継ぎつつ、“街乗り最高スポーツ”を追求したMT専用のRSを開発・投入することにしたそうだ。納得である。

ところで、RSって何の略?

ところで、ホンダ車で「RS」といえば「ロードセーリング」の略なのだが、今度のシビックRSもその理解で大丈夫なのだろうか。シビックシリーズの開発責任者である四輪開発センターの明本禧洙氏は「RS」の名称について、50年前のシビックRSから引き継いだことは認めつつも、当時使用していた「ロードセーリング」という言葉を一度も使わなかった。それはナゼなのか! ご本人の回答は以下の通りだ。

「50年前の、50馬力程度のシビックの時代は、ハイウェイを悠々と走りたいという目的のために排気量を上げ、馬力を上げてというのがRS(=ロードセーリング)だったんです。それから20年~30年くらいは意味があって、役目を果たしてきたのですが、現代においては、軽のN-BOXでも、ハイウェイを120km/hで悠々と走るのは簡単です。というわけで、RSの定義づけをそろそろ考え直すべきかな、とは思っています。ただ、開発の最初からRSのバッジを付けようと計画していたわけではなく、普遍的に走る喜びを追求したモデルであることは共通しているので、50年を迎えるシビックRSということもあり命名したんです」

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