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『新宿野戦病院』レジェンド・河毛俊作監督がドラマのトレンドに抗ってもこだわる「エンディング映像」

マイナビニュース / 2024年7月31日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

●最初に「野戦病院」というワードがあった
小池栄子と仲野太賀がW主演するフジテレビ系ドラマ 『新宿野戦病院』(毎週水曜22:00~)。日本の医師免許を持たないアメリカ国籍の元軍医(小池)と、美容皮膚科医(仲野)が、新宿・歌舞伎町を舞台に“救急医療”で奮闘するという、脚本家・宮藤官九郎初の医療ドラマだ。

演出を務めるのは、フジテレビ・エグゼクティブディレクターの河毛俊作監督。80年代は『君の瞳をタイホする!』や『抱きしめたい!』(ともに88年)といったトレンディードラマの先駆け的作品を手掛け、90年代には『沙粧妙子-最後の事件-』(95年)や、『ギフト』(97年)、『きらきらひかる』(98年)など、ハードで社会派な名作も数多く演出してきた。

そんな河毛監督に、今作のテーマ設定、ドラマ制作現場の今、その中でのこだわりなどを聞いた――。

○いろんなカルチャーを飲み込んできた奥が深い街

物語の舞台である「聖まごころ病院」の救急外来を訪れる患者の多くは、貧しい路上生活者や在留外国人、ホストや風俗嬢など、特殊な“ワケあり”背景を持った人たち。そんな “歌舞伎町”の人々を描こうと思ったのは、なぜなのか。

「まず、“野戦病院”というワードが自分の頭の中にあって、そこにぴったりきたのが“新宿”だったんです。新宿っていろんなカルチャーを飲み込んできたすごく奥が深い街で、決して上品ではないんだけど、ニューヨークのダウンタウンっぽいと思ったんですね。だからそこに“野戦病院”というフレーズがぴったりきたんです。『六本木野戦病院』とか、『銀座野戦病院』とかだったら、なんかおかしいよね(笑)」

河毛監督自身も思い入れのある街なのかを聞いてみると、「どっちかというと六本木なので(笑)、自分の遊び場ではないんだけど、やっぱりドラマや演劇に関わる人生を送っていると新宿から下北沢は絶対外せないんです。自分も紀伊國屋ホールで芝居をしたりしていましたから」と教えてくれた。

○歌舞伎町で大規模ロケが実現

今作は、歌舞伎町一番街や新宿ゴールデン街、大久保公園など、新宿でのロケーションがふんだんで、それが最近のドラマの風景とは違った画的な面白さにもつながっている。自治体側も、実際の街がドラマに登場するのを歓迎しているそうだ。

「“こういうことはしないでくれ”とか言われることは全然なくて、むしろ歌舞伎町にもっと人が集まってくれるようにとお願いされているくらいなんです。これ以上に人が来てどうするんだろうって感じなんだけど(笑)。そもそも新宿のあの場所で大ロケーションをやろうというのは、他の作品ではあんまり思わなかったんじゃないかな」

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