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NEDOが組織再編を実施、日本のフロンティア領域の提案を目指す新生TSCが始動

マイナビニュース / 2024年7月29日 14時45分

画像提供:マイナビニュース

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2024年7月1日付で組織変更を行った。それに伴い、それまでエネルギー・環境・産業技術の発展のために、的確な技術戦略をつくることを目的としていた「技術戦略研究センター(Technology Strategy Center:TSC)」も、「イノベーション戦略センター(Technology and Innovation Strategy Center:TSC)」へと名称ならびに組織的な役割が変更された。そのTSCが7月26日、都内で説明会を開催し、新たな組織としての体制や目指すべき役割などの説明を行った。

NEDOにおけるイノベーション戦略センターの役割

NEDOは、「エネルギー・地球環境問題の解決」、「産業技術力の強化」をミッションにこれまで活動をしてきたが、その中でこれまでもTSCは主に、特許や各国の政策を含む技術情報の収集・分析に基づく、日本としての技術戦略の策定やエビデンスの政府への提供、およびその実現のためのプロジェクトの企画・立案と実際のマネジメントなどを役割としてきた。しかし、そうした役割は、初期の情報収集や技術戦略の策定、将来の有望分野の発展に向けたプロジェクトの企画・立案といった立ち上がりから2年程度の時間軸におけるもので、その後もプロジェクトを進めていく中で、政策のプライオリティが変化したり、予算の都合で一部のみの実施に留まることなどがあったほか、新たな技術やプレイヤーの登場や、国際情勢の変化に伴う見直しなどといった外部要因、そして技術開発以外の制度改革やコスト改善がうまく進まないといった要因など、さまざまな課題があったという。

そこで、新生TSCでは、これまでの活動方針の見直しを進め、技術戦略を通じたプロジェクトの企画立案に留まらず、今後に向け、国内外の技術・市場・政策の動向を踏まえた以下の3つの方向性を打ち出し、NEDOプロジェクトの構想、企画立案、マネジメント(運営・評価)そして社会実装というライフサイクル全体への貢献に取り組むこととしたとする。

各分野を俯瞰したInnovation Outlook等による政府の基本方針や戦略への提案
最新動向メモの提供等によるプロジェクトマネジメントへの伴走支援
オープン・クローズ戦略等の社会実装を見据えた助言

また、関連する民間での取り組みの促進に向けて、メーカーや大学・研究機関のみならず、商社やファンド・金融機関、報道機関などに対する情報発信も役割として担っていくことも掲げており、そうした取り組みを通じて、民間での活用に向けたすそ野の拡大を図っていきたいともしている。
新生TSCの組織体制

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