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20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第113回 Web3(暗号資産、NFT、ブロックチェーン技術、メタバース)の基礎知識と投資意義#10

マイナビニュース / 2024年8月2日 9時0分

サンドボックスは、2020年に発売を開始した仮想ゲームシステムです。自分だけが所有・管理できるNFTアセットを構築し、自由に世界を形づくることができます。「VoxEdit3D」というソフトを使って動物や乗り物、道具などのNFTアセットを作成し、「SandboxNFTマーケットプレイス」で自由に売買が可能です。プレイヤー自身が独自の3Dゲームをつくれるソフトウェアも搭載しています。サンドボックスのネイティブトークンは「SAND」で、SANDはサンドボックス内で売りに出される土地、キャラクターやアイテムの取引等に使用できます。

ディセントラランドは、2015年末に開発されたメタバースで、土地区画、不動産、洋服、名前などをNFTとして購入することができます。ディセントラランド内で流通する通貨は「MANA」です。ディセントラランドでは「Agora」という投票アプリケーションを使い、ディセントラランドの将来的な方針をユーザー投票によって決めています。ユーザー中心の政治的システムへの取り組みは、完全なメタバースの実現に近づける効果が期待できるでしょう。

サンドボックスもディセントラランドも、メタバース内では独自の通貨(暗号資産)を使用しています。国境のない世界共通通貨として生まれた暗号資産ですが、メタバースのような国境という概念のない空間では、暗号資産が決済などで利用しやすくなるでしょう。個人的には、各メタバース独自の暗号資産を使用する必要はなく、すでに現実世界でも価値を認められつつあるビットコインで良いのではないかと感じますが。その方が、現実世界とメタバースをシームレスにつなげることができそうですし、現実世界とは切り離されたweb3独自の経済圏が生まれたとしても、ビットコインの決済利用が増えそうです。

メタバースへのアクセスは、ゲームやSNS、XRなどがメジャーな方法です。会員証的なNFTも、メタバースへの入り口として利用されていくでしょう。また、「ゲーム+NFTや暗号資産」「XR+SNS」のように、掛け合わせでメタバース構築を狙っているプレイヤーが多数います。ゲームでは、フォートナイトやロブロックスなど。SNSでは、メタやティックトックなど。XR(VR、AR、MR)では、ゴーグル以外にXRルームやプロジェクター型など、さまざまな入り口からメタバースへアクセスするようになるでしょう。
○メタバースで重要なのは生態系

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