3位からの大逆転！ 高校生が考えた「PowerShot V10」販促プラン、京急が採用

京急側が目を付けたのは、交換日記的な使い方を提案した1位のアイデアではなく、同校のF3チームが提案した「スタンプラリー」をキーワードにした3位のアイデアでした。企業や自治体が購入したPowerShot V10を貸与し、企業や自治体が指定したアクティビティや観光地をスタンプラリー的に体験しながら動画を撮影。その動画をSNSに投稿してもらい、アクティビティや観光地、PowerShot V10自体のPR活動につなげる、という内容です。

連絡を受けたF3チームは、早速アイデアのブラッシュアップを実行。京急の「葉山女子旅きっぷ」を購入して逗子・葉山エリアの観光やランチを楽しみつつ、PowerShot V10で一日の様子を撮影してVlog動画を作成して思い出を残す、という「Vlogで綴る冒険の記録」にまとめ、京急本社で開かれたプレゼンテーションに臨みました。

PowerShot V10の貸し出しや返却を京急側が担当すると駅係員の負担になると考え、機材管理やレンタルのノウハウを持つレンティオに委託する方針に。F3チームのアイデアの柱であるスタンプラリーについては、特製のスタンプラリーの台紙を作成し、PowerShot V10の貸し出し時に渡すことにしました。

約1時間の京急側へのプレゼンを終え、すべてを出し切ったという満足した表情で帰路についた富士見中学校高等学校のF3チーム。後日、提案を採用するという連絡が京急側からあり、見事にプロジェクトを形にすることに成功！　葉山女子旅きっぷの購入者にPowerShot V10を無料でレンタルするキャンペーンが8月1日から始まることも決まり、この夏話題を集めそうです。

F3チームのメンバーはすべて高校3年生で、受験を控えた忙しいタイミングでしたが、短い期間でアイデアのブラッシュアップやプレゼンに臨み、高校生活の思い出に残る成功をつかみ取りました。外部の企業と連携してのプロジェクトで得た経験は、何にも代えがたいものになったはずです。
（磯修）