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球宴を盛り上げた“声援”で撮影するフォトスポット「Yell Selfie」とは?

マイナビニュース / 2024年8月7日 7時2分

Yell Selfieの開発を主導したHYTEKの道堂本丸氏によると、体験者が声を出しやすい環境を整えるために、モチーフとなるメガホンを上に向けて設置したとのこと。また上から広く視野を確保したカメラで撮影することで、“みんなで映る”ための工夫も施しているという。

さらに、カメラにどう映っているのかを確認する手段がほとんど無いこともこだわりの1つ。メガホンにはカメラレンズと共に小さなモニターがあるが、“カメラの視野角に入っているかどうか”を確認できる程度で、表情や髪形を細かく確認できるほどの大きさではない。その狙いとして道堂氏は、「Yell Selfieでの体験においては、美しく映ることよりも、楽しんでいるときの表情などを素直に見て楽しめることが重要」とし、映り方を気にせずに楽しめる設計を意識的に行ったとする。

実際にYell Selfieを体験した来場者たちは次々とエールを響かせ、試合が楽しみで待ちきれない人は周囲一帯に大声援を響き渡らせていた。さらに、その声を耳にしてYell Selfieの体験に向かう人も多く、気付けばブースには行列が伸びるほどとなっていた。

●Yell Selfieを開発したHYTEKの狙いは
○非言語コンテンツで新たなコンテンツを創り出すHYTEK

Yell Selfieを開発したHYTEKは、エンターテインメントやカルチャーに対して非言語のコンテンツやテクノロジーを活用することで、新たなコンテンツを生み出すことを目指し、主に企画やプロデュース、ディレクションを担っている。

HYTEKの事業が始動したのは、2020年4月。まさにコロナ禍が始まったころだ。当時はイベントがことごとく中止になり、それどころか外出すらまともにできない状態に陥った。エンタメ業界がかなり暗い雰囲気に包まれる中で、道堂氏は「業界に対して何か我々にできる事はないか」と模索を始めたとする。

そして2021年にまず形になったのが、コロナ禍で求められた“検温”に楽しさをプラスした「Thermo Selfie(サーモセルフィ―)」だった。この装置では、それまで無機質で面倒な時間となっていた検温作業の際に、カメラに向けられた顔の写真を撮影。その場で印刷されたフォトカードを入場パスにするなどのさまざまな仕掛けによって、検温に楽しみをもたらし、笑顔で入場してもらうという新たな体験が創出された。

その後コロナ感染拡大も落ち着き、検温自体がそれほど求められなくなってきた中で、Thermo Selfieのコア技術を応用する形で新たなアイデアを形にできないかと、イベントシーズンである夏に向けて検討を開始したHYTEK。そして、徐々に声出しOKのイベントが増えている中でも“拍手”が大きく、なかなか声援が出にくくなっているイベント会場の状況に着目し、「声を出していいことを改めて伝えたり、声を出す練習として使えたりする新しい体験が無いかな」と考え、Yell Selfieというアイデアにたどり着いたとする。

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