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大泉洋×宮藤官九郎氏『終りに見た街』令和の家族が戦時中へタイムスリップ

マイナビニュース / 2024年7月30日 5時0分

山田氏が40年前に書いた伝説の衝撃作を、令和版として手掛けたのが宮藤氏。『池袋ウエストゲートパーク』(00年)、『木更津キャッツアイ』(02年)、『タイガー&ドラゴン』(05年)、連続テレビ小説『あまちゃん』(13年)などヒット作は数知れず、近年では『不適切にもほどがある!』(24年)も話題作に。同じ脚本家として山田氏を尊敬し、ファンを公言する宮藤は今作に対し、「脚本家が主人公ということで、他人事とは思えなかった」そうで、「主人公の設定は等身大なのに、物語はファンタジーというのが、山田先生らしいなと感服しました」と改めて山田作品のすごさを実感したという。
○■大泉 洋(田宮太一・役) コメント

――山田太一さんの原作を20年ぶりに宮藤官九郎さん脚本でドラマ化する本作ですが、出演オファーを受けた際のお気持ちをお聞かせください。

このオファーをいただいたのが、『こんにちは、母さん』(23年)という映画で宮藤さんと役者として共演したすぐ後ぐらいだったのですが、機会があればいつか宮藤さん脚本ドラマに出たいなという思いもあったので、単純にうれしかったです。しかも、山田太一さんの原作を宮藤さんが脚本にするという、天才同士のコラボ作品だったので、戦争というとても重たいテーマがどんな作品になるんだろうと楽しみでした。

――実際に宮藤さんの脚本を読んでいかがでしたか?

40年前に書かれた山田さんの世界観に、現代のテイストをふんだんに盛り込みながら描いていて、さらに戦争というテーマでありながらも、宮藤さんならではのお笑いも果敢に盛り込んでいて、なんて面白い脚本なんだろうと大変感動いたしました。元々の山田さんが書いている本が面白いということも大きいと思います。物語の最後に驚く展開があるんですが、これが40年前に書かれているということにびっくりしますし、40年経った今の時代にこのラストが、より重くのしかかってくる気がします。

――大泉さんが演じる田宮太一という役柄の印象を教えてください。

太一は家族と昭和19年にタイムスリップしてしまったけど、なかなか順応できないので、役に立たないお父さんなんですよね。役に立たないということに、劣等感を感じていくし、子どもたちからも手厳しく言われるんです。「もし自分が……」と、とにかく考えさせられるドラマになっています。自分と役を重ね合わせた時に、僕ほど役に立たない人はいないから、やっぱり僕も相当怒られて、家族からボコボコに言われるだろうなと思って怖かったですね。大学時代にアルバイトすらうまくいかなかった男ですから(笑)。一方で、太一は昭和19年の現実を受け入れざるを得ない瞬間が来た時に、ある行動をするわけですが、これだけ国自体が戦争に傾いている中で、とても勇気ある行動をとる人だなと思いました。

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