プライベート5Gが実現する未来のコワーキングスペースとは?
マイナビニュース / 2024年8月5日 15時26分
サウジアラビアでは、NEOMとザ・ラインという自称「変革の道標」、つまりコネクテッドでスマートかつ持続可能なユートピア「メガシティ」の建設が加速している。意見が分かれるところではあるが、この野心的なプロジェクトがスマート・ビルのコンセプトを新たな領域に押し上げたことは間違いない。
加えて、不動産の先見者、建築家、プランナーが、スマート・ビルディングの野望をより直接的な形で実現している。エネルギー効率を最大化し、変化する行動に対応し、安全なデジタル・インフラに接続する為に設計を模型化する彼らは、革新的で野心的だ。
英国の市場調査会社であるジュニパー・リサーチは、2026年までに1億5,000万棟のビルがスマート・ビルディング技術を導入し、2022年から2026年の間に150%の成長が見込まれると予測している。スマート・ビルディングは、われわれのつながり方を変えつつあり、コワーキングスペースはその先頭を走っている。
デジタルで社交的なコラボレーションを模倣するコワーキングスペース
ハイパー・コネクテッドでエネルギー効率の高いオフィススペースは需要が高い。コワーキングスペースの人気は高まり続けており、リモートワーカーの新しい波が従来のワークスペースから得られるようなデジタルで社交的なコラボレーション体験を模倣しようとしている。
この分野は2028年まで毎年17%の成長を遂げ、2021年の69億ドルから2030年には240億ドル規模になると予測されている。今年、世界全体で4万1,000のコワーキングスペースが誕生すると予測されている。
コワーキングスペースの需要はハイブリッド・ワーキングの浸透に連動している。CIPD(イギリス人事教育協会)の最近の調査によると、英国企業の83%が現在ハイブリッド・ワーキングを導入している。ある国際的な調査によると、ハイブリッド・ワーキングを導入している国のトップはフランスで76%、次いでカナダだった。アメリカは、「リモート勤務が可能な」従業員(特定の場所に職務が縛られない従業員)の推定40%が、週に1日リモート勤務をしている。
「デジタル・ノマド」の増加もコワーキングスペースの人気を後押ししている。推定3,500万人のワーカーが、旅行とどこにいても連絡を取り合いながら仕事が出来る能力を融合させている。
社交的なワークスペースの必然性
従業員はハイブリッド・ワークの柔軟性と費用対効果を気に入っているが、リモートワーク戦略がなければ孤立しかねない。人間には社会的な接触が必要だが、リモートワーカーは社会から切り離され、やる気を失い、孤独を感じることがある。
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