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パリ五輪「TVerほぼ全競技配信」はテレビのターニングポイントになるか――令和の五輪が置かれたシビアなポジションとは

マイナビニュース / 2024年7月31日 11時0分

○“長時間生放送”のニーズアップ

それでも個人の価値観や好みが細分化された令和の社会において、これほど多くの人々が一緒に見て盛り上がれるコンテンツはなく、各局にとっては貴重というほかない。

折しも13日に『音楽の日2024』(TBS)、20・21日に『FNS27時間テレビ』(フジテレビ)が2週連続で放送され、どちらも例年以上のポジティブな声を集めたばかり。どちらも長時間の生放送であり、ライブコンテンツの面白さやテレビの底力が称えられたが、五輪はその最高峰だけに「あらためてどのように見せて視聴者を喜ばせていくのか」を考え直す時期のように見える。

例えば、以前から何度となく批判されてきた「実況がうるさい。名言狙いのフレーズが冷める」「日本人ばかりで、世界トップの試合を放送しない」「安易に感動のストーリーを作り上げて押し付けている」「レポーターやゲストの人選がズレている」などが改善されるムードはない。

果たして、現状のほうが視聴率を獲れるのか。もっと現在の視聴者から支持を集められそうな方法はないのか。若年層の個人視聴率を獲りたいのに、昭和時代から変わらぬ方法を続けていいのか。そもそも五輪が好きな中高年層もこれらを求めているのか。

もはや「視聴が放送から配信中心に変わっていく」という流れは避けられないだけに、パリ五輪をきっかけに検証・改善していくべきタイミングに見える。

木村隆志 きむらたかし コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月30本のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組にも出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』など。 この著者の記事一覧はこちら
(木村隆志)



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