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大河原克行のNewsInsight 第310回 冒険好きで元メルカリ、パナソニック新CHROが語る「パナが変われば日本が変わる」

マイナビニュース / 2024年7月30日 16時2分

2018年にメルカリにCHROとして入社。「長年、外資系企業に勤めてきたが、日本企業の役に立ちたいと考えた。日本のスタートアップ企業が、メガベンチャーに育つなかで、海外のエンジニアを積極的に採用し、働きやすい環境を整えた。いまではエンジニアの半数が外国籍であり、50カ国から採用している。GAFAMと対抗してエンジニアを採用してきたが、その際に、GEやP&GでのHRの経験が生きたと考えている」という。
○パナの課題は、日本企業の課題

木下グループCHROは、「パナソニックグループ入りした理由は、『悔しさ』、『揺るぎない軸』、『パナが変われば日本が変わる』の3点である」とする。

ひとつめの「悔しさ」については、次のように語る。

「パナソニックグループは素晴らしいポテンシャルがあるが、いまは業績や株価が厳しい状況にある。バブル世代の社員からは、自分が入社したときが一番元気だったという声も聞く。その状況を悔しいと思っている社員が多く、新たな未来を創るために本気で変わりたいという意思を感じた。グループCEOの楠見は、UNLOCKという言葉を使っているが、阻害要因を無くすことで、一人ひとりの力が解き放たれれば、大きなことを成し遂げられる」とする。

また、「事業領域が広く、世界中に展開している。その代わりに階層もあり、プロセスが複雑で、大規模な組織である。そのため、変化を加えようと思っても、浸透に時間がかかる」としながらも、「事業会社制の導入により、いい変化が起きている。ここまでやっているのか、と感心することも多い。数年で雰囲気の変化が生まれている。だが、変化の炎は、局所的なものであり、きざしのレベルである。これをより大きな炎にしていかなくてはならない。私に対する期待値はそこにあると感じている」とした。

2つめの「揺るぎない軸」については、「入社して約3週間を経過したが、パナソニックグループの軸の強さを身に染みて感じている」と発言。綱領、信条、7精神に代表されるパナソニックグループの軸となる言葉や精神が、社内に浸透していることについて触れながら、「軸があることは、軸をベースに変えられるということである。P&GやGE、メルカリは、それぞれにユニークな企業文化や企業哲学がある。その軸をベースに進化を経験してきた」と述べ、企業変革において、軸があることの大切さを説く。

3つめの「パナが変われば日本が変わる」という観点では、「大きなスケールを持ち、素晴らしい製品を持ち、世界中にファンがいるパナソニックグループが変われば、日本が変わると考えた。パナソニックグループが直面している問題は、日本の優良企業の多くが持つ課題と同じである。パナソニックグループが変革し、進化できた事例を示せれば、日本の社会にとってもインパクトがある。そこでお役に立ちたい」とした。

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