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大河原克行のNewsInsight 第310回 冒険好きで元メルカリ、パナソニック新CHROが語る「パナが変われば日本が変わる」

マイナビニュース / 2024年7月30日 16時2分

木下グループCHROは、「社員のポテンシャルをUNLOCKしたい」と語る。

この言葉は、2024年1月に、楠見雄規グループCEOが社員向けて発信した年頭メッセージのなかで使われていたものだ。

木下グループCHROは、「創業時には、社員がいろいろなことに挑戦して、新たな製品やサービスを生み出していった。それによって、暮らしを変えてきた。まさにポテンシャルがUNLOCKされていた状態だった。これをもう一度、事業会社制で、どう実現するかといったことに、一緒に取り組みたい。パナソニックグループは『物と心が共に豊かな理想の社会』の実現に向けて企業活動を進めており、プリンシプルベースの会社への変革を加速させている。経営基本方針に基づく行動を言語化し、これを高いレベルで実践できることを目指す。経営基本方針を実践すれば、結果として、UNLOCKされることになる」と語る。

パナソニックグループの成長の阻害要因についても指摘する。

「新しいことに挑戦するハードルが高くなっている。失敗を恐れたり、長年の積み重ねがあるなかで、違うものを出していいのか、挑戦してもいいのかという葛藤が感じられたりする。それを打破するために大切なのは、背中を押すことである」

在籍していたメルカリを振り返りながら、「スタートアップ企業であり、挑戦する企業風土があると思われているかもしれないが、それでも、新しいことに挑むには勇気がいる状況には違いがない」とし、「言われたことをそつなくこなすことが、前提となっていては、モチベーションは上がらない。自分から、新たなことを仕掛けられる環境が必要である。そのために大切なのは、お互いに押し合うことである。まずは、他の人の挑戦を見て、それを自分もやってみたい、やってもいいと思い始めることが大切である。私は、そうした社員の提案や改善活動、プロジェクトが仕掛けられることを後押ししたい。いまのパナソニックグループには、その兆しが現われている。行動変容が始まっているが、全体には浸透していない状態にある」と、いまの状況を分析する。

また、「新たなことに挑戦するための制度は、各事業会社が工夫している。だが、制度は運用が8割であり、それによって魂を込めることができる」とし、「まずは、ビジネスリーダーが実践しなくてはならない。また、新たな挑戦した人を評価することができる仕組みがあり、評価された人が登用されて、周囲にいい影響を与えることが重要である。さらに、行動変容ができていない場合には、それをフィードバックできる仕組みが必要である。これが運用であり、ここまでの仕組みを浸透させなくてはならない」とする。

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